かすれた質感を強調したクレヨンタッチのイラスト | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

かすれた質感を強調したクレヨンタッチのイラスト

2024.4.17 WED

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Photoshopのブラシで描くイラスト手法
かすれた質感を強調したクレヨンタッチのイラスト

クレヨン風のタッチを表現するためのポイント


クレヨン風のタッチを表現するためのポイント

1クレヨンのかすれたテクスチャを再現する

2線からはみ出るようにラフに彩色する

3不透明度の高いはっきりした色で描く

クレヨンで描いたようなタッチにするためには、いかにもそれらしいかすれ具合を再現することが大切だ。また、このかすれを見せるために、大きめのブラシを用いて、線からはみ出すようにラフに彩色するといいだろう。


クレヨン風のタッチを表現するためのブラシ設定


(クリックすると画像が大きく表示されます。)
クレヨン風のタッチを表現するためのブラシ設定クレヨン風のタッチを表現するためのブラシ設定

ここでは、[ドライメディアブラシ]の[ワックスクレヨン(厚塗り)]を使用して、クレヨンの質感を表現した。また、ペンタブレットを用いるときは、ブラシパネルの[その他]で[コントロール:筆圧]と設定しよう。


クレヨンタッチのイラストづくりを実演!

1背景レイヤーを茶色で塗りつぶす

1-1
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まず、イラストを描くためのベースをつくる。新規ファイルを1,240pixel四方のサイズで作成。続いて描画色を赤茶色にし、編集メニュー→“塗りつぶし...”で[使用:描画色]として実行する。これで背景レイヤーを茶色で塗りつぶした1-1


2人物と猫の輪郭線をブラシツールで作成する

2-1 (クリックすると画像が大きく表示されます。)
2-1

2-2
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次にブラシツールを選択し、ブラシパネルメニュー→“ドライメディアブラシ”を選択してブラシを追加。ここから[ワックスクレヨン(厚塗り)]を選択する。さらに、[マスター直径:10]としてから2-1、[その他]の[インク量のジッター]を[コントロール:筆圧]に設定。続いて新規レイヤーを作成し、レイヤーパネルで[描画モード:乗算]に設定。描画色を黒にしてから、このブラシで、イラストの輪郭を描く2-2


3ブラシツールでイラストを描いていく

3-1
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3-2
3-2

3-3
3-3

続いて背景レイヤーを選択し、描画色を変えながら色彩を施す3-1。イラストの輪郭線からはみ出るように、ざっくりと描いたほうがより質感を強調できる。さらに影や光など、細かい部分も描き加えていく3-2。これでイラストはほぼ完成だ。クレヨンのタッチが再現されているのがわかるだろう3-3


4全体にテクスチャを重ねて質感を強調

4-1
4-1

ここで、最前面に新規レイヤーを作成。このレイヤーを白く塗りつぶす。さらに、描画色を黒にしたあと、ブラシツールを選択し、ブラシパネルで[マスター直径:200]に変更して色を塗る4-1。このレイヤーを[描画モード:オーバーレイ]、[不透明度:15%]とした。


 完成 
完成作品

クレヨンタッチで描いたイラストの前面に、ブラシツールで作成したテクスチャが、うっすらとかかったら完成だ。ブラシツールで濃淡をつけながら模様を描くと、よりテクスチャの質感を強調できるだろう。



『MdN』2009年7月号(vol.183)

本記事は『MdN』2009年7月号(vol.183)からの転載です。

そのほかには下記のような記事が掲載されています。
(クリックすると画像が大きく表示されます。)
『MdN』2009年7月号(vol.183)、24-25ページ『MdN』2009年7月号(vol.183)、26-27ページ

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