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Creative Item
行き着くところはシンプルなツール


プロデューサーとしての唐沢氏が、プロジェクトの打ち合わせや進捗管理のために現在愛用しているのが、フランス製のブロックメモ「RHODIA」とサインペン、そして、iPhoneである。仕事に関連したアイデアや打ち合わせ時のスケッチなど、いつでもどこでも思いついたときにさっと書けるメモは、ほかのデジタル機器では到底及ばない高いモバイル性がある。

「実はいろいろなパーム系のデジタル機器を試してきたんです。でも、起動時間が長かったり入力が意外とめんどうだったり……。アナログのシステム手帳や歴史のあるMOLESKINEなんかも使ってみたり、ペンもペリカンの『ペリカーノ・ジュニア』や『スタイル』などの万年筆とかを試したりしました。どれも優れたプロダクトでしたが、いろんな変遷を経て結果的に今は、軽くて薄い左利きでも使いやすいメモ帳とシンプルなサインペンに落ち着きましたね(笑)」

スケジュールやアイデアメモの管理はiPhoneだけで十分という。「情報をまとめる用途によりますが、ツールはできるだけさっと出せるシンプルなものがいいと今は思いますね」


いつでもどこでもに加えて、起動の速さを考えれば、メモ帳が究極のモバイルアイテム

Webクリエイターのための6つの格言
現場で役立つWebクリエイティブの思考と手法
【1】周りの人に感謝する心を持ち人とのつながりの重要性を知る
プロデューサーという仕事は人間関係がすべて。クライアントから広告代理店、制作スタッフまで、すべての人がうまく機能して初めていい結果がだせる。また、その関係性や出会いからまた次の新しい道ができていく。すべての人に感謝し、人同士の橋渡しをするという意識を大切にしている。

【2】クライアントの想いをユーザー目線に翻訳する
コンテンツの企画においては、エンドユーザーを第一に考えることが基本。訴求したいメッセージ表現は可能な限りシンプルな手法を考え、ユーザーに関係ない要素は省く。広告臭を抑え、エンドユーザーを第一に考えることが、結果としてクライアントへの還元へとつながる。

【3】クリエイターには完成形が見えている!
クライアントの与件に対する回答として、現場のクリエイターの意見は大変貴重。職人としてのクリエイターたちは、自身のスキルと感覚によって得たアイデアやわれわれが見えない完成形を深く考えている。多くはクリエイターから学んでいる。

【4】いいチームをつくるためには楽しむ心とポジティブでいること
プロジェクトを成功に導くためには、なによりもいい現場の雰囲気をつくりあげることが重要。クライアントとの意見のぶつかり合いはトラブルではなくお互い最高の結果を導き出すための議論であり、またクリエーターにとって楽しみながら制作できる環境をつくることが、良い結果へつながっていく。

【5】プロダクトの魅力を引き出すためわかりやすさを心がける!
Webコンテンツが主役ではなく、あくまでもプロダクトが主役。コンテンツはあくまでもいいモノを紹介するだけであり、プロダクトやメッセージを隠してしまうような厚化粧は不要。エンドユーザーへの理解速度を考え、シンプルなコンテンツ企画でメッセージをわかりやすく伝えることが大切。

【6】いつでも一消費者として一般目線を忘れない
いくら派手なコンテンツをつくっても、言葉で説明しなければならないものは分かりにくいということ。難解であったりめんどうあれば伝えたい部分まで誘導できない。見られないコンテンツをつくるほど無意味なものはない。



[INDEX]
>>> 結果を残すクリエイターの姿勢と仕事の進め方(前編)
>>> 結果を残すクリエイターの姿勢と仕事の進め方(後編)
>>> Works Case
>>> Creative Item

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