第11回 Phase1 デザインディレクション成功の可否はイメージ共有で決まる - 思考するWebディレクション | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

第11回 Phase1 デザインディレクション成功の可否はイメージ共有で決まる - 思考するWebディレクション

2024.4.20 SAT

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Phase 1 デザインディレクション成功の
可否はイメージ共有で決まる

クライアントとのイメージ共有で
何がもたらされるか

Webディレクションにおいて、クライアントの持つイメージや要望をWebサイトデザインに落とし込む/反映することは重要なミッションである。この点は多くのディレクターを悩ませる部分でもあるが、成功の秘訣はたったひとつ、イメージを共有することだ【1】。クライアント(発注側)が頭で思い描くデザインイメージをWebディレクターが共有し、さらにそれをWebデザイナー(制作側)と共有する。これにより、デザイン制作はまちがいなくうまくいく。ここではクライアントとのイメージ共有の仕方と、デザインディレクションについて詳しく紹介する。

デザイン制作の進行フローと
イメージ共有のためのヒアリング

まず、どのような段取りで進行すれば、クライアントとWebデザイナー双方に効果的なデザインディレクションとなるのかを説明したい。デザイン制作の進行フローは、大きく分けて「(1)要望ヒアリング」→「(2)要望に対してのデザイン案」→「(3)決定デザインの仕様確定」という3段階になっている【2】。
今回のテーマである「イメージ共有」に深くかかわるのが、クライアントに対して行う要望ヒアリングだ。要望ヒアリングは案件全体の目標設定や企画提案と並行して行おう。この段階で多くのクライアントが具体的なイメージを持っていることは少なく、はっきりとしない大ざっぱなイメージを提言される場合が多い。漠然としたイメージをクライアントの要望としてヒアリングし、デザイン設計としてデザイナーに指示することがWebディレクターの役目だ。このプロセスは奥が深く、問題が発生しやすいポイントであるため注意して取り組んでほしい。

ここでワンポイント!

イメージに近いWebサイトを2、3ピックアップし、クライアントとデザインの方向を確認し合いながらイメージのすり合わせを行うことがある。しかし、このすり合わせを手抜き手法として用いるのはよくない。既存のWebサイトやデザインに強引に近づけようとすることで、相手のイメージをぬぐってしまうことがあるからだ。世の中にないものを新たに創造する場合、またはクライアントの思い描くイメージをゼロから引き出していくうえで、相手のイメージを意図せずにねじ曲げてしまうことのないように注意しなければならない。

【1】クライアントとWebディレクターのイメージ共有

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【2】デザイン制作フロー3ステップ

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