web creators特別号 |
スマートフォン・ソーシャルメディア・WordPress Web制作テクニック総特集 |
WordPress 17
便利機能をまとめてインストール
「Jetpack for WordPress」
「Jetpack」プラグインは、「WordPress.com」を運営しているAutomattic社が、自社のフリーのブログサービスに使っているプラグインをセットとして、サーバーインストール型のWordPressでも使えるように同梱したプラグインだ。
解説/星野邦敏(株式会社コミュニティコム)
「WordPress.com」の機能を利用できるプラグインセット
日本で「WordPress」という場合、サーバーインストール型の「WordPress.org」を想像することが多いが、世界のアクセス数の上位20サイトに入る「WordPress.com」【01】という英語圏を中心としたフリーのブログサービスも盛んである。(日本でいうと、アメーバブログやライブドアブログなどのイメージだ。)「Jetpack」プラグインは、「WordPress.com」を運営しているAutomattic社が、自社のブログサービスに使っている機能をサーバーインストール型のWordPressでも使えるようにセット化したプラグインだ。
【01】WordPress.com日本語版(http://ja.wordpress.com/)。フリーのブログサービスであるため、サーバーインストール型とは異なり、制限がある。企業のコーポレートサイトの作成においては、WordPress.orgからファイルをダウンロードしてきてサーバーに入れるのが一般的だが、「Jetpack」プラグインを使うには、「WordPress.com」のアカウントを取得して連携する必要がある。
プラグインの有効化
「Jetpack」プラグインを有効化すると、管理画面の左メニューのダッシュボード項目の下に「Jetpack」という項目ができる【02】。「Jetpack」プラグインの機能で、一番わかりやすいのは、「WordPress.com 統計情報」だろう。これはアクセス解析機能である。Google Analyticsなど外部のアクセス解析を埋め込むこともあるが、WordPressの管理画面から一目で閲覧できるという点において、簡易的に入れるのに適している。そのほかにも「Jetpack」プラグインにはさまざまな機能がある。
「購読」【03】は、Webサイトが更新されたら、メールアドレス登録者に更新情報がメールで送信される機能だ。
「Jetpack」プラグインをWordPress.com と連携をさせると、Twitter やFacebook、Google+1のアイコンを設置でき、ソーシャルとの連携も手軽に行うことができる【04】。
ここで紹介していない機能も「Jetpack」プラグイン画面の「さらに詳しく」を開いてみれば、詳細を確認できる。1つのプラグインを有効化するだけで、実用的な機能が同梱されているので、一度確認してみるとよいだろう。
【02】2012年6月現在、13個の機能が同梱されている。今後も機能が追加されていく予定だ。
【03】WordPress.comには、閲覧者がメールアドレスを登録すると、更新時にメールで通知する仕組みがある。「Jetpack」プラグインでこれと同等の機能を実装することが可能だ。
【04】[設定]→[共有設定]で、利用可能なサービスリストから設定可能。
[目次に戻る]
【本記事について】
2012年7月28日発売のweb creators特別号「新世代Web制作テクニック総特集」から、毎週記事をピックアップしてご紹介! スマートフォンサイト特集ではデザインのルールとコーディングのポイント、ソーシャルメディア特集では従来のWebサイトとの違いと有効な活用方法、WordPress特集ではサイト構築に必要な機能と役立つプラグインなど、基本的な知識と必須テクニックを網羅した内容になっています。
※本記事はweb creators特別号『新世代Web制作テクニック総特集』からの転載です。この記事は誌面でも読むことができます。