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第8回 なぜWebサイト制作時にSEOを考える必要があるのか?

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第8回 なぜWebサイト制作時にSEOを考える必要があるのか?

2015年01月27日
TEXT:押谷圭佑(ヴォラーレ株式会社)


ヴォラーレ株式会社 ヴォラーレ株式会社の押谷と申します。Webサイトのリニューアルや立ち上げ時にSEO担当として関わってきた経験を活かして、Webサイト制作時にSEOを考える重要性についてお伝えしていきます。


SEOは「Webサイトをつくってから」では手遅れ

クライアントからSEOの相談をいただく際、「WebサイトをリリースしてからSEOを考えます」と言われることは珍しくありません。しかし完成したWebサイトを確認すると、SEOに不向きな構成となっていることがしばしば。「制作前にSEO戦略も考えていればより良いWebサイトになっていたのに…」と思うこともよくあります。

こういった悲劇を生まないためにも、ここではWebサイト制作時にSEOを考えることがいかに重要なのかを語ります。


本記事で取り上げること

・Webサイト制作時にSEOを考える理由
・ビジネスモデル・サービス上の強みを考える
・SEO戦略をWebサイトの設計に反映する
・SEOの技術的な要件を実装する
・まとめ

それでは、いってみましょう!


Webサイト制作時にSEOを考える理由

SEOに関わっている人は、ブログや書籍などでSEOに関する情報を得る機会が多いと思います。たとえばtitleタグの設定や継続的にコンテンツを更新していくことの重要性などは、耳にしたことがあるでしょう。たしかにこれらは、SEOにとって有効な施策です。

ただし、SEOを考えるうえでもっとも重要なのは、運営者のビジネスモデルを理解したうえで、運営者が有しているサービスやWebサイトがもつ強み・コンテンツなど最大限に活かして、Googleに評価してもらうことです。そのうえでキーワード戦略やコンテンツの作成・整理、リンク設計、Webサイト設計をつなげて考える必要があります。


ビジネスモデル・サービス上の強みを考える

繰り返しになりますが、運営者のビジネスモデルやサービス上の強みを理解することは非常に重要です。そもそもビジネスモデルを理解しなくては、ターゲットユーザーがわかりません。ターゲットユーザーがわからなければ、どのようなキーワードで検索されるのか、コンバージョンをどう設定するのか、ということが検討できなくなります。

また、ビジネスモデルやサービス上の強みを理解することは、オリジナル性のあるキラーコンテンツや継続的に制作できるコンテンツの把握にもつながるなど、運用後のコンテンツ戦略を考えるうえでも重要です。

ビジネスモデルやサービスの強みを把握することはふだんから行われているかもしれませんが、理解度を深めることでSEOの幅も広がるのです。


SEO戦略をWebサイトの設計に反映する

ビジネスモデル・サービスの強みを理解したうえで、「どういったキーワードでWebサイト内のどのWebページを評価させるか?」「そのためにはどのようなコンテンツやリンク設計が必要なのか?」といったWebサイトを最大限に活用するSEOの戦略を考えたのち、Webサイトを設計します。Webサイトの設計に関する戦略の考え方は、大きく「キーワード」「コンテンツ」「リンク」の3つにわけることが可能です。

・キーワード
ターゲットとなるユーザーはどういったキーワードで検索しているのか、どのようなキーワードで検索上位に表示させられるのか、どこまでキーワードの幅を広げるか、キーワードの優先度の設定といったキーワード戦略。

・コンテンツ
どのキーワードでどういったWebページに流入させるか、そのためにはどうようにコンテンツを構成するべきか、コンテンツの厚みをもたせる個所、といったコンテンツ作成の戦略。

・リンク
内部リンクをどこのWebページ集めるか、Webサイトの評価を高めるための自然な外部リンクをどういった形で集めるか、といったリンク獲得戦略。

より具体的に説明しているこちらの記事もご覧ください。

参考ページ:第2回 【実践編】SEOの基礎を学ぶ上で重要な3つの考え方
http://www.mdn.co.jp/di/articles/3295/?page=3


SEOの技術的要件を実装する

前述の「キーワード」「コンテンツ」「リンク」の考え方に基づいて、SEOの技術的な要件を実装していきます。

技術的な要件の実装は、Webサイト運用時のコンテンツを作成するため、あるいはリンクを獲得した際、Webサイトの価値をGoogleに最大限評価してもらうために行います。Webサイトによって必要となってくる要件は異なりますが、細かな要件を実装することが必要となります。


まとめ

前述のように、これらの一連の戦略は、ビジネスモデルおよびサービスの強みの理解からSEO戦略の立案、SEOの技術的な実装まですべてがつながっています。WebサイトをつくったあとにSEOを考えようとしてもうまくいかないのは、このつながりを無視しているからです。

長期的なWebサイトの運用を考え、ビジネスにおけるWebマーケティングの戦略としてSEOを考えることは、運用時のサイトパフォーマンスに大きく影響するので、Webサイト制作の企画段階前に行うのが望ましいです。

また、SEOを考慮してWebサイトを制作したらそれで終わり、というわけではありません。運用フェーズにおいても検索結果を考慮しながらコンテンツの追加や整理、内部リンクの設置、metaタグの調整などを行うことで、状況に応じて適宜最適化を図る必要があります。そして、こうした最適化をスムーズに行えるようにするためにも、Webサイト制作時にSEOを考えることはとても大切なのです。

ここではWebサイト制作時になぜSEOを考える必要があるか簡単に説明しましたが、より詳細なSEOの考え方を知りたい人は、こちらの記事もご覧ください。

参考ページ:2015年、確実に成果を出すためのSEOの方程式
http://www.seohacks.net/blog/contents/seo_houteishiki/

次回はWebサイト制作時に考えるSEOの考え方について、より踏み込んだ内容をご紹介します。



ヴォラーレ株式会社

【著者プロフィール】
ヴォラーレ株式会社
ヴォラーレでは、旧来型の「リンクを使ったSEO」ではなく、技術/マーケティングの両側面からWebサイトを改善していくための本質的なSEOコンサルティングを中心としたWebコンサルティング事業を行っています。

Webコンサルティング、そのなかでもSEOを遂行すべく、WebディレクションやWebデザインに携わる方々に、最新のSEOに関する基本的な考え方・取り組み方をセミナーやメディア寄稿を通して伝える啓蒙活動も行っております。

●ヴォラーレ株式会社:http://www.seohacks.net/

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