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【DTP DATA GUIDE】 印刷の豆知識 ~用紙のサイズについて~

2024.4.20 SAT

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【DTP DATA GUIDE】

印刷の豆知識

~意外と知らない規格や業界用語を解説~

【1】用紙のサイズについて


ここでは「ページの構成要素とその呼称」や「印刷物の仕上がり寸法」をはじめ、一般的な「用紙サイズ」について紹介したいと思います。

■ページの構成要素とその呼称(右とじ、縦組みの場合)

●ノド
本がとじられている側の天と地を結ぶ部分

●柱(はしら)
書籍名や雑誌名、または章タイトルや連載名などを版面の外に置いたもの

●小口(こぐち)
ページが開く側の天と地を結ぶ部分

●版面(はんづら)
ページ上でテキストや写真などをレイアウトするスペースのこと。誌面内容や文字量などからこの版面を設計する

●ノンブル
ページ数のこと。上のように右とじの場合、必ず右ページが偶数、左ページが奇数となる。ノンブルの位置に写真などが配置される場合は、省略することもある

■印刷物の仕上がり寸法

規格判の取り方と呼び方

規格判の取り方と呼び方

●規格判(きかくばん)
規格判とは、日本で1941年から実施されている用紙規格基準による印刷物の大きさを言います。841mm×1,189mmのA判全紙(A0判)、1,030mm×1456mmのB判全紙(B0判)を元にしていて、A列とB列の2系統があます(全紙を0判とし以下半分にするごとに1判、2判…と呼びます)。

ちなみに紙の厚さは、「90キロ」「110キロ」「135キロ」と表示されます。この「キロ」というのは重さの「㎏」のことで、「原紙1000枚分の重さが何㎏になるか」で、紙の厚さを表します。同じ種類の紙なら、重いほど厚いということになります。
定形郵便物のサイズ

定形郵便物のサイズ

郵便物は定形郵便物として扱われるサイズ内で作成すると、安い郵便料金が適用されるというメリットがある。また、はがきの場合、はがき料金(50円)が適用されるのは107×154mmまでで、これより大判のはがき(最大120×235mm)は80円となるので気をつけよう。

■各判型の仕上がりサイズと主な用途

規格用紙サイズについて

JIS規格に基づいた、入稿用規格サイズ(A版、B版用紙、また名刺、ポストカードサイズなど)です。下記の規格サイズ以外は一般的に「変形サイズ」となります。

A全版一覧(A1サイズ)

A全版一覧(A1サイズ)

A版サイズ表(JIS規格寸法)
 版型   サイズ(mm)  主な用途
 A0  841×1,189mm  ポスター
 A1  594×841mm  ポスター
 A2  420×594mm  ポスター
 A3  297×420mm  ポスター
 A4  210×297mm  雑誌・写真集・楽譜
 A5  148×210mm  雑誌・写真集・PR誌
 A6  105×148mm  文庫本
 A7  74×105mm     ―   
 A8  82×74mm     ―   

【印刷の豆知識】

★おまけ★
Q.ダンボールが発明されたきっかけは何だったのでしょうか?

A.英国を発祥とするものと米国を誕生地とするものがありますが、紙を波状にしたのを起源とすれば、英国になります。ダンボールは19世紀の英国で貴族の持ち物として誕生しました。ちなみにダンボールを発明し、特許までとったのは英国のエドワード・チャールズ・ヒーレイとエドワード・エリス・アレンです。1856年、二人が発明したダンボールの用途は、英国紳士に欠かせないシルクハットの汗取り用だったようです。ダンボールなら、汗を吸い取りやすく、頭がむれたり、臭くなったりしにくかったため、最初は汗止め用裏地として開発されたのがはじまりでした。


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