取り外したケーブルもスッキリ、デスク上で端子を隠せるケーブルホルダー~トリニティ「FOLDKEEPER」レビュー
TEXT:山口真弘(ITライター)
かつてデスクトップPCが全盛だった頃は、PS/2マウスやキーボードなど、一度つないだデバイスを取り外すことはほとんどありませんでした。しかしノートPCがシェアを逆転し、さらにスマホやタブレットが普及した現在では、充電ケーブルや周辺機器のケーブルを抜き差しするのは、すっかり日常的な光景です。自分の部屋やリビング、さらにはオフィスと、あちこちにケーブルを常備し、持ち歩かずに済むようにしている人も多いのではないでしょうか。
こうしたケーブルの抜き差しが多い環境で重宝するのが、デスクの端にケーブルを引っ掛けておくことで「うわっ、抜いたケーブルがデスクの裏に落ちちゃったよ!」という事態を回避できるフックやホルダーです。身をかがめてデスクの下に潜り込み、落ちたケーブルを引っ張り上げるストレスとオサラバできる、たいへんありがたい存在です。
こうしたフックやホルダーは実用志向の製品がほとんどで、あまり見てくれがよくない場合も多いのですが、そうした点で、今回紹介するトリニティの「FOLDKEEPER(フォールドキーパー)」は、ユニークな設計思想を持ったケーブルホルダーです。
本体がデスク上でなるべく目立たないよう、デスクの材質や色に合った複数のモデルがラインナップされているのも特徴です。なかでも今回紹介しているダークウッドをはじめとする木目調の2製品は、いずれも木を薄くスライスした素材を使っているとのことで、なかなかのホンモノ志向です。
また、本製品に空いている3つの穴はそれほど径が大きくないため、ノイズ吸収のためのフェライトコアが根元についた電源ケーブルや、HDMIケーブルのように端子が大きいケーブルを通すのは困難です。メーカーでは通せるケーブルコネクタについて「端子幅が15mm、厚みが6mm以下」であるとしています。具体的には、USBのAコネクタくらいが上限いっぱいと考えておいたほうが良さそうです。
といったわけで、用途の向き不向きはきちんと見極める必要がありますが、未使用時にデスク上に散らばるケーブルを隠し、デスク周りをすっきりさせられる逸品です。今回紹介したダークウッドのほかに、同じ木目調でやや明るいバンブー、オフィスのデスクに合うフェルトホワイトなどもラインナップされていますので、環境にマッチした色を選んでみてはいかがでしょうか。
実売価格:1,680円
発売元:トリニティ
Amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0753DN1Z7/mdndi-22/
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
2018.08.14 Tue