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「iPadをサブディスプレイ化」をより快適にするタブレットクリップ

2018.12.16 SUN

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ 
「iPadをサブディスプレイ化」をより快適にするタブレットクリップ
~上海問屋「DN-915127」レビュー
2018年10月16日
TEXT:山口真弘(ITライター)

iPadを新しいモデルに買い替えたあと、以前使っていた古いモデルが放置状態になっている人は少なくないのではないでしょうか。古いと言ってもいざという時に代替機として使えそうだし、これまで使ってきて愛着もあるので中古で売るのも忍びない……こうしてズルズルと時間だけが経過していくというのは、よくある話です。

こうした場合の活用法としておすすめなのが、iPadをノートPCのサブディスプレイとして使う用途です。これらを実現するためのアプリやデバイスは「Duet Display」や「Luna Display」など多数存在していますが(ここでは導入手順は紹介しませんので興味のある方はググってください)、これらを使う際にあるとたいへん重宝するのが、タブレットをノートPCの画面の横に並べて取り付けるクリップです。

これがあれば、ノートPCのディスプレイとタブレットを、並べた状態のまま固定できます。直接連結させることから、ディスプレイの傾き具合を変えてもつねに同じ角度を維持できるのも、タブレットスタンドを使う場合と比べてメリットと言えます。

サードウェーブが「上海問屋」ブランドで販売しているタブレットクリップ「DN-915127」は、まさにそんなニーズに応えてくれる製品です。同種のタブレットクリップはネットで検索するといくつか見つかりますが、本製品は構造を簡略化する代わりに、税別599円という低価格を実現しているのが特徴です。
ボディは二層構造で、左右にディスプレイとタブレットを挟んで中央のネジで締め付けます

ボディは二層構造で、左右にディスプレイとタブレットを挟んで中央のネジで締め付けます

こちらは裏側。ネジのある面が表側に来ます。ボディはプラスチック素材

こちらは裏側。ネジのある面が表側に来ます。ボディはプラスチック素材

仕組みとしては、左右両側に挟む機構を備えた、巨大な事務用クリップと考えればよいでしょう。左右のクリップにそれぞれ、ノートPCのディスプレイとタブレットを挟み込み、ネジで締め付けて固定するという仕組みです。クリップの内側にはウレタン素材が貼られていますので、キズの防止に役立つほか、滑り止めの役目も果たしてくれます。

メーカーによると耐荷重は約470gということで、7.9インチのiPad miniシリーズはどのモデルも対応、9.7インチのiPadであれば第4世代(650g)以前はアウト、iPad Air(469g)以降であればセーフ、ということで、だいたいの感覚がお分かりいただけるのではないでしょうか。もちろんAndroidタブレットやWindowsタブレットでも、重量および厚み(12mm以下)が適合していれば利用できます。

クリップの高さは約89mmとそこそこあるのですが、さすがに10インチ前後のサイズのタブレットを固定するとなると、取り付け位置によってはタイピングのたびに下部がユラユラと揺れることもしばしばです(ノートPCのヒンジの硬さも影響するでしょう)。気になるようなら2個セットで購入し、タブレットの上部と下部をそれぞれしっかり固定したほうがよいかもしれません。このあたりは取り付けるタブレットのサイズや、ノートPCのディスプレイの高さによっても変わります。
若干カーブした本体。厚み12mm以下のディスプレイやタブレットを取り付け可能

若干カーブした本体。厚み12mm以下のディスプレイやタブレットを取り付け可能

ディスプレイとタブレット、両方まとめて1つのネジで固定する方式。締め付けすぎに注意

ディスプレイとタブレット、両方まとめて1つのネジで固定する方式。締め付けすぎに注意

10.5インチiPad Proを取り付けたところ。耐荷重は約470gとのことで、ギリギリの重量です

10.5インチiPad Proを取り付けたところ。耐荷重は約470gとのことで、ギリギリの重量です

背面から見た状態。本体がカーブしているため、やや内側向きに角度がつきます

背面から見た状態。本体がカーブしているため、やや内側向きに角度がつきます

ところで、こうした製品には、日常使っているタブレットを未使用時にだけ取り付けて使ったり、あるいはスマホを取り付けて作業中に着信を見落とさないようにするというニーズもありますが、実際に使ってみた限り、本製品はそうした用途には不向きで、買い替えて不要になった古いタブレットを常時固定して使う用途に限定したほうがよいと感じました。

というのも本製品は、ひんぱんな着脱にあまり向かないからです。本製品はひとつのネジでノートPCとタブレットの両方をまとめて締め付ける構造上、ノートPC側を挟んだままタブレット側だけを緩めて外す、といったことができません。ネジを緩めると、両方同時に外れてしまいます。

そのため、一旦取り付けたら長期間取り外さなくて済む用途には向きますが、ひんぱんに着脱を繰り返す用途だと、使い勝手がいまいちよくありません。ふだん単体で使っている最新のタブレットを使わない時だけサブディスプレイとして使う用途であれば、本製品ではなく、ノートPCとタブレットを別々のネジで固定できる製品を探したほうがよいでしょう。
左右のクリップを一つのネジでまとめて固定するという、あまり見かけない方式です

左右のクリップを一つのネジでまとめて固定するという、あまり見かけない方式です

クリップの片方だけを緩めることができないため、外す時は両方まとめて外さざるを得ません

クリップの片方だけを緩めることができないため、外す時は両方まとめて外さざるを得ません

その構造上、ディスプレイとタブレットの間に多少の隙間が空くのも気になるところ

その構造上、ディスプレイとタブレットの間に多少の隙間が空くのも気になるところ

取付時は背面カメラやボタン、コネクタ類が干渉しないよう気をつける必要があります

取付時は背面カメラやボタン、コネクタ類が干渉しないよう気をつける必要があります

また、最近のタブレットはベゼルが細い製品が増えており、クリップの奥が深い本製品で挟み込むと、クリップの先端がベゼルだけではなく画面にまで覆いかぶさってしまうことがあります。画面が隠れないように浅く挟み込んだ結果うっかり落下させたり、またしっかり固定しようとネジを必要以上に締め付けて画面が割れたりしてはシャレになりません。

そうした意味からも、タブレットでもベゼルが細い側、特にiPad ProやiPad mini 4の長辺側に取り付けるにはあまり向いていません。取り付けるのであれば、iPadであればベゼル幅が太い短辺側か、あるいはベゼルが太い、型式の古いタブレットのほうが向いています。
iPad ProやiPad mini 4の長辺側に装着するとベゼルの細さゆえ画面に重なってしまいます

iPad ProやiPad mini 4の長辺側に装着するとベゼルの細さゆえ画面に重なってしまいます

ベゼル幅に余裕がある短辺側なら余裕ですが、iPadが将来ベゼルレスになるとつらいかも?

ベゼル幅に余裕がある短辺側なら余裕ですが、iPadが将来ベゼルレスになるとつらいかも?

といった具合に、ネジまわりの構造が簡略化されていることによって、気をつけなくてはいけない点が複数あるのは事実ですが、599円(税別)というコスパの良さは秀逸なだけに、特徴を理解さえしていれば、便利に活用できます。iPadなどのタブレットを使ってサブディスプレイを試す人は、本製品に限らず、この種のタブレットクリップは便利な一品ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。
14型ノートに10.5インチiPad Proを縦に取り付けたところ。高さはかなりギリギリです

14型ノートに10.5インチiPad Proを縦に取り付けたところ。高さはかなりギリギリです

同じくiPad mini 4(7.9インチ)を取り付けたところ。こちらであれば縦向きでもぴったり

同じくiPad mini 4(7.9インチ)を取り付けたところ。こちらであれば縦向きでもぴったり

製品名:モニター固定用 タブレットクリップ(DN-915127)
実売価格:599円(税別)
発売元:サードウェーブ
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
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