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ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ

2019.03.19 Tue

付属のキャップでペン先も保護可能、第2世代Apple Pencil対応の薄型シリコンカバー

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ 
付属のキャップでペン先も保護可能、第2世代Apple Pencil対応の薄型シリコンカバー ~FRTMA Apple Pencilシリコンケース レビュー
2019年03月19日
TEXT:山口真弘(ITライター)

前回は、第2世代Apple Pencilに対応した、AHAStyleのシリコン製保護カバーを紹介しました。装着したままiPad Pro本体への磁力での吸着と充電、さらにダブルタップによるツール切り替えと、第2世代Apple Pencilの機能をそのまま使うことができ、かつキズや汚れの防止に効果のある製品でした。

今回はそのAHAStyleの製品のライバルにあたる、FRTMAの第2世代Apple Pencil対応保護カバーを紹介します。カラーバリエーションの豊富さゆえ、Amazonで検索していてもかなり目につく製品ですので、ご存知の方も多いかもしれません。
第2世代Apple Pencil(上)との比較。キャップも付属します

第2世代Apple Pencil(上)との比較。キャップも付属します

素材はシリコン、厚みはAHAStyle製品とほぼ同等

素材はシリコン、厚みはAHAStyle製品とほぼ同等

ペン本体後部のロゴ部分が見えるよう穴が開けられています

ペン本体後部のロゴ部分が見えるよう穴が開けられています

前回のAHAStyle製保護カバーは、後部に空いた穴にApple Pencilを挿入する方式でしたが、この製品はそれとは逆に、Apple Pencilの後部からかぶせる方式を採用しています。

このかぶせ方の違いは、Apple Pencil本体のカバー率に大きく影響します。前回のAHAStyleの保護カバーは、後部の挿入口は空いたままの状態になるものの、先端のペン先部分約1cmを除き、Apple Pencilほぼ全体を覆うことができていました。

一方、今回の製品は、いわば細長いキャップを後ろからかぶせる形であるため、本体後部はほぼ完全に覆われる反面、先端は約2.5cmという、かなりの面積が露出してしまいます。Apple Pencilのペン先寄りを握る人であれば、ちょうど段差部分に指がかかることになります。

これはデメリットと見る人もいるでしょうし、逆に段差に指をかけることで握りやすく描きやすいという人もいるかもしれません。いずれにせよ、AHAStyleの製品と見た目はよく似ていながら、ペン先の露出面積の違いから、握り心地という点においては、かなりの違いがあります。

また本製品は、Apple Pencilの後部にあるロゴマークの部分に穴が空いており、露出した状態になっています。これはロゴマークを見せるのが目的ではなく、カバー装着時に空気を逃す役目を担っているものだと考えられます。防水防塵という意味では、後部の口が空いたままだったAHAStyleの製品と、そう差はなさそうです。
平らな面が合うようにして、Apple Pencilの後ろからかぶせるように取り付けます

平らな面が合うようにして、Apple Pencilの後ろからかぶせるように取り付けます

AHAStyleの製品に比べると露出部分はやや長め。段差に指がかかることもありそうです

AHAStyleの製品に比べると露出部分はやや長め。段差に指がかかることもありそうです

後部に開けられた穴からは、Apple Pencil本体のロゴが露出する構造になっています

後部に開けられた穴からは、Apple Pencil本体のロゴが露出する構造になっています

先端の露出は約2.6cmほど。AHAStyle製品の約1cmに比べるとやや多めです

先端の露出は約2.6cmほど。AHAStyle製品の約1cmに比べるとやや多めです

カバー部は、前回のAHAStyleの製品(0.35mm)に比べるとほんのわずかに厚いようです。もっとも、現物を並べて比較することでようやく分かるレベルで、そう極端な差ではありません。カバーをかぶせている間にApple Pencil本体に印字されたロゴが透けて見えることからも分かるように、十分な薄さです。なるべくApple Pencilらしさを損ないたくない人にはぴったりでしょう。

また、磁力によるiPad Pro本体への吸着にも支障はなく、試した限りでは充電についても影響はありません。またApple Pencil本体をダブルタップすることでペンツールと消しゴムツールを切り替える機能も、問題なく利用できました。

ただし、これは前回のAHAStyleの製品にも言えることですが、薄さがウリということで、握った時のグリップ感はそれほど変化しません。どちらかというと本体にキズや汚れをつけないための製品であり、Apple Pencilを握りやすくするのが目的であれば、別の製品を探したほうがよいかもしれません。
本製品を装着した状態のまま、iPad Proに吸着させて充電が行なえます。またダブルタップによるペンツールと消しゴムツールの切替機能も問題なく使えます

本製品を装着した状態のまま、iPad Proに吸着させて充電が行なえます。またダブルタップによるペンツールと消しゴムツールの切替機能も問題なく使えます

ところで本製品には、本体先端に取り付けるキャップ(チッププロテクター)が付属しています。このキャップは本体を覆うカバーよりやや厚みがあり、ペン先を保護するのに役立つのですが、面白いのは、筆圧を若干強くすることで、このキャップを装着したままでもiPad Proで描画を行えてしまうことです。

Apple Pencilは先端が硬いため、ペン先がiPad Proの画面に当たるたびにコツンコツンと音を立ててしまいます。1人で作業をしている時はよいのですが、打ち合わせや会議など、複数の人と同席するビジネスシーンでメモを取るような場合、その音が周りに不快感を与えることも考えられます。

このキャップをつけておけば、持ち歩き時にペン先を傷めないという効果はもちろん、ペン先が画面に接触する音も抑えられるようになります。公式におすすめされている使い方ではありませんが、メリットに感じる人もいるのではないでしょうか。入手した人はぜひ試してみてください。

なお本製品は多数のカラーバリエーションがラインナップされていますが、Amazonでは本体カラーによって価格に差があり、本稿執筆時点では今回紹介しているミッドナイトブルー(1,099円)より安価に買えるカラーもあるようです。色にこだわりがなければ、そのあたりもチェックしてみることをおすすめします。
カバー本体に加えてキャップ(チッププロテクター)が2個付属しています

カバー本体に加えてキャップ(チッププロテクター)が2個付属しています

キャップはカバーよりも厚みがあり、Apple Pencilのペン先の保護に役立ちます

キャップはカバーよりも厚みがあり、Apple Pencilのペン先の保護に役立ちます

キャップを装着した状態。バッグの中などでのペン先の保護にはぴったりです

キャップを装着した状態。バッグの中などでのペン先の保護にはぴったりです

やや筆圧を強くすればそのまま書くことも可能。音を立てずに筆記するには最適?

やや筆圧を強くすればそのまま書くことも可能。音を立てずに筆記するには最適?

本製品(中央)と、前回のAHAStyleの製品(下)の比較。かぶせ方が異なることもあり、長さもかなり違いがあることが分かります

本製品(中央)と、前回のAHAStyleの製品(下)の比較。かぶせ方が異なることもあり、長さもかなり違いがあることが分かります

製品名:FRTMA 相互運用可能なApple Pencil(第2世代)シリコンリップ + ペン先カバ-(2個)セット
実売価格:1,099円
発売元:FRTMA
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07LCZWM38/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
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