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ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ

2019.08.06 Tue

マグネット内蔵でこんなに変わる、進化したイマドキのクリップボード

ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ 
マグネット内蔵でこんなに変わる、進化したイマドキのクリップボード~キングジム「マグフラップ」レビュー
2019年08月06日
TEXT:山口真弘(ITライター)

書類を挟み、テーブルのない場所での筆記や立ったままでの筆記を可能にするクリップボードは、ビジネスシーンでは欠かせないアイテムです。

何十年にもわたって同じ形状のものが販売されていることからも分かるように、製品としてはすでに完成されており、それほど進化の余地がないように見えますが、実際にはプラスアルファの工夫を凝らした製品が、各社からいくつも発売されています。

その中で、2018年に発売された、機能性の高いマグネット内蔵クリップボードが、今回紹介するキングジムの「マグフラップ」です。
見た目は色鮮やかですが一般的なクリップボードの形状

見た目は色鮮やかですが一般的なクリップボードの形状

サイズは一般的なクリップボード(右)とほぼ同じです

サイズは一般的なクリップボード(右)とほぼ同じです

上部のクリップで書類を挟む構造も特に変わりません

上部のクリップで書類を挟む構造も特に変わりません

クリップボードとしての形状は一般的で、上部にクリップを備えており、A4サイズの書類を最大約30枚まで挟むことができるのですが、本製品には従来のクリップボードにはない大きな特徴が2つあります。

ひとつは、本体下部にマグネットのフラップが付いていることです。これにより、書類の上部だけでなく下部も挟むことができますので、風が強い屋外などでも、書類がめくれることがありません。またクリップボードをバッグの中に入れる時も、書類の端が折れる心配もありません。

このフラップは、背面に回して吸着させておくこともできるので、書類の下のほうに書き込みをする時にも邪魔になりません。その場合もマグネットで吸着できるのが、よく考えられた構造だなと感じます。
下部にフラップを搭載。マグネットで吸着しています

下部にフラップを搭載。マグネットで吸着しています

ここに書類を挟み込みます。跡がつくこともありません

ここに書類を挟み込みます。跡がつくこともありません

書類を挟んだ状態。これなら強い風でもめくれません

書類を挟んだ状態。これなら強い風でもめくれません

使わない時はフラップ部を背面に折り返しておけます

使わない時はフラップ部を背面に折り返しておけます

書類の下のほうに文字を記入するのにも支障はありません

書類の下のほうに文字を記入するのにも支障はありません

背面に折り返したフラップもマグネットで固定されます

背面に折り返したフラップもマグネットで固定されます

マグネットが内蔵されているのは下部だけではありません。本体の裏側にもマグネットが内蔵されており、こちらはやや大判のフラップが付いています。

何枚にも及ぶ書類に書き込みをする時、上のほうのページをめくって裏側にぐるりと半周させ、手で押さえながら書くことがありますが、本製品ならば裏側に回した書類を固定できますので、手で押さえ続けなくて済み、またテーブルの上に置いても、書類が元に戻ることがありません。

ちなみに上部のクリップは、A4の横幅をほぼカバーする横長のサイズ(メーカーは「全長クリップカバー」と呼んでいます)なので、中央部分だけを押さえる一般的なクリップボードの綴じ具と違い、跡が残りにくく、また左右の端がめくれにくいのも利点です。
背面のフラップを開いて……

背面のフラップを開いて……

回した紙を挟み込みます

回した紙を挟み込みます

めくれる心配もありません

めくれる心配もありません

側面から見たところ。回した紙がしっかり挟まれています

側面から見たところ。回した紙がしっかり挟まれています

一般的なクリップボード(手前)よりクリップの幅は広め

一般的なクリップボード(手前)よりクリップの幅は広め

最大30枚程度の紙を安定して挟むことができます

最大30枚程度の紙を安定して挟むことができます

つまり、表と裏、それぞれにマグネットが内蔵されているのが本製品の特徴ということになるわけですが、これを活かしてもうひとつ、別の使い方ができます。それは、このクリップボード自体を、スチール面に貼り付けられることです。

キャビネットやロッカー、スチールデスクなどのスチール面に貼り付ければ、保管場所をわざわざ用意しなくて済みますし、ちょっとした掲示板のような使い方も可能になります。

また、スチール製のブックスタンドなどと組み合わせれば、PCへの書類入力用に使うデータホルダーのような使い方も可能かもしれません。4箇所のマグネットがすべて吸着できないと不安定になる点は注意する必要がありますが、いずれにせよ内蔵のマグネットが多彩な使い方を可能にしているのが特徴です。
赤矢印の4箇所に内蔵されたマグネットで、このクリップボード自体を吸着させられます

赤矢印の4箇所に内蔵されたマグネットで、このクリップボード自体を吸着させられます

キャビネットやロッカー、スチールデスクなどスチール面に貼り付けられます

キャビネットやロッカー、スチールデスクなどスチール面に貼り付けられます

見た目は一般的なA4サイズのクリップボードながら、このような豊富な機能が備わっているこの製品、これで重量が極端に重ければ、実用性はちょっと……ということになるのですが、実測では293gと、一般的なクリップボード(200g前後)と比べても許容範囲で、長時間手に持っていて疲れることもありません。

「なるほど、まだまだ進化の余地があるものだなあ」と感心させられるこの製品、実際に使ってみて唯一気になったのは、一般的なクリップボードのように、紙と一緒にペンを挟むのが難しいことでしょうか。この点についてのみ、自前で何らかの工夫をする必要がありそうです。

一般的なクリップボードでは、上部のクリップにペンなどを挟めるようになっている構造のものが多数ありますが、本製品は残念ながらペンを挟むことはできません

一般的なクリップボードでは、上部のクリップにペンなどを挟めるようになっている構造のものが多数ありますが、本製品は残念ながらペンを挟むことはできません

製品名:マグフラップ
実売価格:785円
発売元:キングジム
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B07CHZFG7W/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
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