見た目は普通だけど……テレワークがはかどる自立可能な小物収納ケース~サンワサプライ「テレワーク卓上スタンドケース」レビュー
TEXT:山口真弘(ITライター)
出先のオフィスやコワーキングスペースで作業するにあたっては、充電ケーブルやマウス、その他事務用品を、ひとつの収納ケースにまとめておくと便利です。持ち歩きやすくなるのはもちろん、別のバッグに移し替えるのもスムーズだからです。
もっとも、この収納ケースの中から何かを取り出すたびに、それらをバッグから引っ張り出すのは何かとわずらわしいもの。かといってずっとテーブルの上に置いておくには、場所をとってしまうので困りものです。
こうした問題点を解消してくれるのが、サンワサプライの「テレワーク卓上スタンドケース」です。見た目は普通の小物収納ケースですが、テレワークで便利に使えるある機構を備えています。
見た目は一般的な小物収納ケース。色違い、サイズ違いのバリエーションがあります
今回紹介するSサイズをCD-ROMと比較したところ。小物収納に特化したサイズです
スタンドのついた背面はしっかりとした素材でできていますので、中に入れた小物の重量で倒れることも(よほど極端な重さでなければ)ありません。ファスナーを開けて開口部をパタンと手前に倒し、中から小物を取り出すのも簡単です。
内部は複数のポケットがあり、小物を効率的に分類、収納できます。文具売場でよく見かけるスタンドタイプのペンケースを拡張し、ガジェット類まで収納可能にしたケースだと考えると分かりやすいでしょう。デジタル系の小物を持ち歩くことが多い人にはぴったりです。
背面に取り付けられたスタンド。一枚のパネルになっているのが特徴です
角度をつけて立てることができます。背面ともども十分な強度があります
本体を立て、前面のファスナーを開いた状態。小物の出し入れも容易です
側面から見たところ。スタンドの角度は変更できませんが安定感は十分です
注意点としては、自立させておけるという特徴ゆえ、ペンやスマホ、モバイルバッテリーを立てて収納するには向くのですが、サイズを問わず全長が短いアイテム、例えばマウスや電池などを入れると、ケースの底にそれらが集中してしまうことです。
あくまでも「どちらかというと」というレベルですが、全長が長いアイテムの収納に向いた製品であり、全長が短い小物を、それも多数収納するのが目的であれば、ほかのケースを探したほうがよいのではと思います。
内部は細かく区切られており、小物を効率的に分類できます。素材はポリエステル
ペン類、モバイルバッテリ、スマホ、USBメモリ、ケーブルなどの収納に適します
ハンドルが付属。単体で持ち運ぶためのものというより、バッグから取り出しやすくし、かつバッグ間の移し替えを容易にするためのものと見たほうがよさそうです
そう思ってあらためて見てみると、これが実によく似ています。Surfaceのノベルティと言われても信じそうなレベルで、知らない人に本製品の構造を説明するには、Surfaceに例えたほうが伝わりやすいかもしれません。
余談はさておき、テレワークに向いたこの製品、ひとまわり大きいMサイズ、タブレットが収納可能なLサイズもラインナップされています。価格がもう少し安くなれば……とは思いますが、テレワークにおけるちょっとしたストレスを軽減できる製品としておすすめです。

山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn