日々の小さなストレスを軽減、テープの端を自動で折り返せるテープカッター~横田文具「タブも作れるテープカッター 小」レビュー

TEXT:山口真弘(ITライター)
粘着テープの端を使用後に折り返しておくというのは、次に使う人(自分含む)へのちょっとした配慮であり、どこからテープを剥がせばよいか分からずイライラする機会をなくす工夫でもあります。もっとも、実際に粘着テープを使う時は急いでいて、そこまで気が回らないことも少なくありません。
この、粘着テープの端の折り返しを自動的に行なえる仕組みを搭載したのが、今回紹介する横田文具「タブも作れるテープカッター」です。据置タイプの「大」と、携帯タイプの「小」がありますが、今回は後者を紹介します。

外見は一般的なテープカッター。未使用時には引き出しなどにしまっておけます

CDとのサイズ比較。よく見ると穴が中央より微妙に横に寄っています

テープをセット中。幅20mmまで、外径58mmまで、内径25mm以上のテープに対応します

パッケージ。メーカーはエイジ化成で、横田文具というのはブランド名になります
一般的なテープカッターと異なるのは、テープを引き出す時に、刃のついた部分を手前にパタンと倒してテープをカットし、それを本体に押して戻すことにより、テープの先端が自動的に折り返される構造を備えていることです。
この刃のついた部分は、必ずしも手前に倒さなくてもカットできます。つまりテープを折り返したければ、この刃のついた部分を引き出してカットし、特に端を折り返さなくても構わなければ、刃のついた部分を引き出さずにそのままカットすればよいというわけです。

刃のついた赤い部分を手前に倒し、テープを引き出してカットします

カット後、刃に残ったままになっているテープを本体側に押して戻します

すると自動的にテープが折り返され、タブが作られます

次に使う時、テープの先端が折り返された状態から使い始められます
その点、本製品は、シチュエーションに合わせて折り返すか否かを選択できるのが大きな特徴です。いったんタブを作ったあとも、その先端が刃にくっついていれば、もういちど引き出すことで折り返した部分を伸ばすこともできます。仕組みはシンプルながら、なかなか実用的です。

真横から見たところ。刃にテープが付いた状態で本体側に押して戻します

自動的にタブが作られます。テープを押さえて引っ張ればタブを伸ばすことも可能
筆者はあまりデスクの上にモノを出しっぱなしにしておくのが好きではないので、テープカッターは本製品のような携帯型を従来から愛用しているのですが、利用頻度が高く、卓上に置いておいても問題なければ、据置型のほうが使いやすいはずです。携帯型と据置型、目的に合わせて選ぶことをおすすめします。

山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn