ステンレス素材で強度抜群、なのにしなやかさも兼ね備えたLightningケーブル~エアージェイ「MUJ-GK150」レビュー
2020年05月26日
TEXT:山口真弘(ITライター)
iPhoneに付属するLightningケーブルは、一般的なケーブルよりも細く取り回しが容易な反面、断線しやすい欠点があります。断線すれば保証の対象になるとはいえ、あまり耐久性を要する使い方ができないことに変わりはありません。
もし、強度のあるLightningケーブルを買い足そうと検討しているのであれば、おそらくこれ以上の選択肢はないだろうと考えられるのが、今回紹介するLightningステンレスUSBケーブルです。
これに対して本製品は、非常にしなやかなことが特徴です。ステンレスと聞くと、いかにも硬そうで融通がきかなく感じますが、表面にステンレスホースを採用しているというだけで、ケーブルの曲げそのものは非常に柔軟に行えます。ケーブルの取り回しに難があって困ることは、この製品に関しては無縁です。
またサードパーティー製のLightningケーブルは、純正品に比べてプラグのカバーが大柄なことが多いのですが、本製品はモールド構造を採用しており、コンパクトさと強度を両立しています。付け根の部分がねじれて破れやすい純正ケーブルとは一線を画した構造です。もちろんMFi認証も取得しています。
そのため、家具に沿って這わせるといった、角で90度曲げながら配線するといった使い方には向いていません。ただしこれはコネクタの付け根が破損しにくいメリットの裏返しですので、一概に悪いことではありません。最初からそのような配線の仕方を考えているのであれば避けるべきというだけで、用途を見極めて使えば問題ありません。
特にiPhoneの中でも軽量なモデル、具体的にはiPhone SE(第1世代/第2世代)やiPhone 6~8などのモデルを使っている人は、ケーブルをつないだまま使おうとすると、ケーブルの重量が相対的に気になるかもしれません。
長さは純正のLightningケーブルと同じ1.0mのほか、やや長い1.5mもラインナップされているため、純正品は短くて使いづらいと感じている人にも向いています。強度と実用性を兼ね備えた製品を探している人におすすめしたい製品です。
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
2020.05.26 Tue