(3)一目で要素が認識できる色を選ぶ | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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THINKING
03
一目で要素が認識できる色を選ぶ
REASON
意味も併せて記憶している色を
デザインに取り入れ、ストループ効果を狙う。

たとえば公衆トイレなどに描かれている「男」と「女」のマーク。男が「青」、女が「赤」と彩色されているのが一般的である。これが逆だったらどう思うだろうか? トイレに入ろうとしたときに、ほとんどの人は躊躇してしまうはずだ。次に、信号機の「赤」と「青(緑)」を考えてほしい。これも彩色が逆だったらどうだろう?トイレと同様に躊躇してしまうに違いない。

このように人は、「一般的に意味も併せて記憶している色」を変えると非常に違和感を感じ、混乱してしまう。逆を言えば、世間一般が記憶している色を効果的に使うことでデザインがもっと見やすくなるだろう。

アイコンなどは良い一例だ。エラーアイコンを作成する際、「青」や「緑」では「安全・通行可」といった意味合いが強く、警告表現としては弱く感じてしまう。では「赤」はどうだろう? 赤には信号機の「止まれ」という意味合いが記憶されているため、説明をつけなくとも「何か警告されている」と感じる人が多いはずだ。また、「黄と黒」といった工事現場でよく見かける配色も、警告を認識させやすい。ほかにも交通標識などは「意味も併せて記憶している色」として参考になるだろう。

説明するまでもないかもしれないが、多くのコーポレートサイトがロゴの色をメインカラーにしているのは、世間が認識している「その企業の色」をメインで使ったほうが認識させやすいからだ。


何かおかしく感じないだろうか? 男女の色が反対になっているからだ
何かおかしく感じないだろうか? 男女の色が反対になっているからだ


エラーアイコン。青を警告表現に使うには、少々弱い印象を受ける
エラーアイコン。青を警告表現に使うには、少々弱い印象を受ける



文=鈴木早苗(ツバメデザイン)

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