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気になるフォント、 知りたいフォント。

2019.09.27 Fri2021.09.03 Fri

商品パッケージ『スコーン 禁断のシーフード』

取材・文:山口優

『スコーン 禁断のシーフード』パッケージ/2019/湖池屋
●Art Director+Designer:大岩弘茂[Neandertal]

今回は商品パッケージ『スコーン 禁断のシーフード』の使用フォントをご紹介。本記事はデザイン構成において重要な「フォント」の選定プロセスや加工方法を、貴重なプロの実例から紐解いてデザイン制作に役立てる連載です。

装飾を加えた文字でつい食べてしまう背徳感を

エビやイカ、ウニ、ホタテなど、魚介の多彩な旨みがリッチに凝縮されたスナック菓子『スコーン 禁断のシーフード』のパッケージ。その、ついつい食べてしまう「いけない快感」や「本能をそそる禁断の美味しさ」が、深海をイメージさせる青を基調にしたデザインや、印象に残る商品ロゴ、フレーバー名のタイポグラフィなどでエモーショナルに表現されている。

Font.01「オリジナル」
抜けの良いオリジナルの文字で食感の良さとおいしさを表現

「商品ロゴ“スコーン”」部分
オリジナル

商品ロゴ「スコーン」部分の文字は、ブランドの約32年ぶりのフルリニューアルに合わせて新たに作り起こされたオリジナルのもの。横組みだった従来のロゴを“スコーン”と抜けの良い縦組みのロゴに変更し、新しいスコーンの食感の良さやおいしさを表現した。

Font.02「DSなみ風」
個性の強い書体を加工しドキドキ感と背徳感を

「フレーバー名」部分
DSなみ風
DSなみ風
文字加工の過程
文字加工の過程

フレーバー名の「禁断のシーフード」部分の文字は、明朝体のリッチさと少し崩した感じのユニークさを併せ持つデザイン書体「DSなみ風」(デザインシグナル)をベースに加工したもの。「いけないリッチスナック」というコンセプトのもと、ついつい口にしてしまう背徳感やドキドキ感が菱形のモチーフで表現された。また、店頭に陳列された際の可読性を意識し、カーニングやプロポーションも細かく調整されている。

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