気になるフォント、知りたいフォント。 コミックス『神様のウロコ 1/日ノ原巡』(2019.12.26) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

気になるフォント、知りたいフォント。 コミックス『神様のウロコ 1/日ノ原巡』(2019.12.26)

2020.4.3 FRI

プロのフォント使いを実例から解く
気になるフォント、
知りたいフォント。
デザインの構成において、最も重要な要素の一つ「フォント」。本コーナーでは、無数の選択肢から導き出されるプロのフォント使いを、素敵な実例ベースで紹介していきます。記事一覧はこちら
今回取り上げるのは、コミックス『神様のウロコ 1/日ノ原巡』です。
2019年12月26日 取材・文 山口 優
『神様のウロコ 1/日ノ原巡』
コミックス/2019/新書館(URL
●Designer:楠目智宏[arcoinc](URL
重心が高く縦長の文字で神秘的かつレトロな印象に

新作の執筆に行き詰まって田舎に帰った小説家の智治と、彼が故郷で出会った美形の龍神の恋愛模様を描いたBLコミックスの表紙カバー。

現代の世の中に和服姿の龍神が登場するという作品の神秘的な世界観が、端麗なメインイラストや抽象的な雲の意匠、龍の爪をイメージしたパターン、レトロ感を強調したタイトル文字などで印象的に表現されている。
使用フォント1(メインタイトル)
「ライラ DB」

篆書体風の文字を加工して
レトロ感を強調

メインタイトルの文字は、竪琴を連想させる優しく不思議な雰囲気の書体「ライラ DB」(フォントワークス)がベースに。その重心が高く縦に長い篆書体風のデザインが、龍神と人の恋愛を描いた作品の神秘的でレトロな雰囲気に適しているため選択された。

レトロ感をより強めるため、ステンシル風の加工やエッジのラウンド加工、墨だまりのようなにじんだ感じの加工が施されている。また、長体をかけた文字と平体をかけた文字を混在させることで、水面に映った文字の揺らめきをイメージさせるという技ありの工夫も。

使用フォント2(著者名)
「ライラ DB」

タイトルロゴに合わせた
デザイン書体で統一感を

作者名「日ノ原巡」部分の文字は、作品の世界観を意識してタイトルロゴと同じ「ライラ DB」(フォントワークス)が選択された。全体のバランスを考慮して、文字を細めたり、ステンシル風に加工するなどして使用されている。
使用フォント3(欧文表記)
「Fur Light」

全体の雰囲気を考慮し
にじんだ風合いの文字に

タイトルの欧文表記「KAMISAMA NO UROKO」の文字は、ペンで手書きしたような遊びのある風合いが特徴的な書体「Fur Light」(T-26)をチョイス。インクがにじんだような文字が、作品の世界観やタイトルロゴの方向性と相性がよいため選択された。
気になるフォント、 知りたいフォント。
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