気になるフォント、知りたいフォント。 映画『人間の時間』(2020.01.23) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

気になるフォント、知りたいフォント。 映画『人間の時間』(2020.01.23)

2020.2.29 SAT

プロのフォント使いを実例から解く
気になるフォント、
知りたいフォント。
デザインの構成において、最も重要な要素の一つ「フォント」。本コーナーでは、無数の選択肢から導き出されるプロのフォント使いを、素敵な実例ベースで紹介していきます。記事一覧はこちら
今回取り上げるのは、映画『人間の時間』です。
2020年1月23日 取材・文 山口 優
『人間の時間』
映画/2020/太秦(URL
●Art Director:川原樹芳[100KG](URL
●Designer:大柴千尋[100KG](URL
装飾的な文字で作品が持つ荘厳な空気感を表現

退役した軍艦に乗り合わせたクルーズ客が、たどり着いた異次元で生き残りをかけてさまざまな悲劇的事件を起こしていく姿を描いたディストピア映画。鬼才キム・ギドクが監督を務め、藤井美菜、チャン・グンソク、オダギリジョーらが共演している。

日本版ポスターでは、キム・キドク監督特有の人間の本性を抉るような不穏な作風が、期待と不安感を煽るビジュアルや、荘厳で神話的なタイトルロゴなどで表現されている。

使用フォント1(タイトルロゴ)
「オリジナル」

ゴシック体の骨格をもとに
優雅で重厚感のある文字に

タイトルロゴ

タイトルロゴ

タイトルロゴの制作過程

タイトルロゴの制作過程

メインタイトルの文字は、作品が持つ神話的で荘厳な空気感を意識してつくり起こされたオリジナルのもの。ゴシック体の骨格をベースに、明朝体のうろこや、中世ヨーロッパのブラックレター書体の装飾的な要素を取り入れながら制作された。優雅さより鋭利さを際立たせるため、うろこは最終的に一般的な明朝体よりもシャープな印象になるよう調整されている。

使用フォント2(タイトルロゴの欧文)
「Fontleroy Brown」

美しい曲線を持つ
植物を思わせる書体を選択

Fontleroy Brown

Fontleroy Brown

タイトルの英語表記部分は、テールやケルンなどのエレメントに独特のアクセントがある「Fontleroy Brown」(CheapProFonts)。劇中の要素のひとつである「植物」の雰囲気が感じられる書体のため選択された。

使用フォント3(キャッチコピー )
「見出ミンMA31」

ビジュアルの雰囲気に合う
王道感のある明朝体に

キャッチコピー部分は、重厚さと風格を備えた見出明朝体「見出ミンMA31」(モリサワ)。メインビジュアルやタイトルロゴのゴシックな雰囲気に負けない王道感のある書体のため選択された。

気になるフォント、 知りたいフォント。
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