気になるフォント、知りたいフォント。 パッケージ『板チョコアイス』(2020.02.06) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

気になるフォント、知りたいフォント。 パッケージ『板チョコアイス』(2020.02.06)

2020.2.26 WED

プロのフォント使いを実例から解く
気になるフォント、
知りたいフォント。
デザインの構成において、最も重要な要素の一つ「フォント」。本コーナーでは、無数の選択肢から導き出されるプロのフォント使いを、素敵な実例ベースで紹介していきます。記事一覧はこちら
今回取り上げるのは、森永製菓のロングセラー商品『板チョコアイス』です。
2020年2月6日 取材・文 山口 優
『板チョコアイス』
パッケージ/2019/森永製菓(URL
●Art Director+Designer:佐藤勝則
ソリッドな文字で歯ごたえのある板チョコを表現

バニラアイスをチョコレートでコーティングし、板チョコのような外観に仕上げたロングセラーのアイスクリーム『板チョコアイス』。製品全体の約45%がチョコレートで、パキッとした歯ごたえと滑らかな口どけという相反する食感を実現しているのが大きな特徴。

パッケージでは、その板チョコアイスの硬さや厚さ、おいしさが、商品陳列時にもひと目で分かるよう、ソリッドでスタンダード感のあるロゴや商品特徴を表すビジュアル、印象に強く残る配色などで表現された。

配色に関してはシリーズ展開も考慮され、フレーバーごとに異なる基本色が選択されている。本製品の場合はミルクチョコレートをイメージさせる赤がチョイスされた。

使用フォント1(商品ロゴ)
「オリジナル」

ローマン体をベースに
可読性を意識し作り起こす

商品ロゴのうち「板チョコ」部分の文字は、欧文書体のローマン体をイメージして作り起こされたオリジナルのもの。可読性や見た目の印象を考慮してローマン体につきもののセリフを省き、キレのよいデザインに仕上げられている。

右図は、完成ロゴとそのプロトタイプ。当初は板チョコの歯ごたえや商品のスタンダードさを表現するため、すべてが直線で構成されたロゴが考案されていた。しかし、硬さが勝ちすぎていたため、最終的には丸みを持たせて、よりスタンダード感のあるロゴになるよう調整された。

使用フォント2(商品名「アイス」部分)
「タイプラボN B」

メインのロゴに合わせ
シャープな印象の書体に

商品名のうち「アイス」の文字は、シャープな直線とふところの広いモダンなフォルムが特徴のゴシックかな書体「タイプラボN B」(モリサワ)に。メインロゴと相性がよく、かつ干渉しないデザインの書体が選択された。

使用フォント3(「パキッ」部分)
「フォーク H」

チョコの硬い歯ごたえを
意識した書体に

「パキッ!」という商品の特徴を表した擬音部分の文字は、明朝体のような細い横画と太い縦画で構成された「フォーク H」(モリサワ)。板チョコの硬さや厚さ、おいしさを表現するため、横画と縦画にコントラストがあり、端正な印象の書体がチョイスされている。

使用フォント4(キャッチコピー )
「黎ミンY30 M」

流麗な明朝体で
甘さや量感を演出

キャッチコピー部分の文字は、流麗なフォルムの明朝体「黎ミンY30 M」(モリサワ)に。他の文字要素に干渉せず、かつチョコのボリューム感や甘さなどが感じられる書体を選択。

気になるフォント、 知りたいフォント。
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