気になるフォント、知りたいフォント。 書籍『ひこばえ/重松清』(2020.3.19) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

気になるフォント、知りたいフォント。 書籍『ひこばえ/重松清』(2020.3.19)

2020.7.9 THU

プロのフォント使いを実例から解く
気になるフォント、
知りたいフォント。
デザインの構成において、最も重要な要素の一つ「フォント」。本コーナーでは、無数の選択肢から導き出されるプロのフォント使いを、素敵な実例ベースで紹介していきます。記事一覧はこちら
今回取り上げるのは、書籍『ひこばえ/重松清』です。
2020年3月19日 取材・文 山口 優
『ひこばえ/重松清』
書籍/2020/朝日新聞出版(URL
●Designer:鈴木成一デザイン室
●Illustrator:しらこ(URL
伸びやかな文字を加工して芽吹きのイメージに

48年前に生き別れた父親の死を知らされたのを機に、その足跡を辿り直しながら自分と父親との関係に向き合おうとする主人公の姿を描いた小説の表紙カバー。

同じ駅のホームをモチーフにしながらも上下巻で異なる時代感のメインイラストや、ひこばえ(切り株から生えてくる若芽)をイメージしたタイトル文字などで、作品のテーマである「変化すること」や「繋いでいくこと」が表現されている。

使用フォント1(メインタイトル)
「筑紫オールド明朝 R」

表情豊かな文字で
伸びやかな印象に

筑紫オールド明朝 R

筑紫オールド明朝 R

メインタイトルの文字は、伸びやかなフォルムを持つ表情豊かなオールドスタイルの明朝体「筑紫オールド明朝 R」(フォントワークス)がベースに。ボカシやデフォルメなどを施して書体が持つ印象を強調することで、まばゆい太陽を浴びて発芽するイメージが表現されている。

使用フォント2(著者名)
「筑紫明朝 D」

タイトルに合わせた
雰囲気ある書体に

著者名や巻次、出版社名などの文字は、活字のような味のある明朝体「筑紫明朝 D」(フォントワークス)。メインタイトルの雰囲気に合わせ、フトコロが狭く伸びやかなフォルムの書体が選択されている。

使用フォント3(著者名欧文)
「Centaur MT Regular」

他の文字要素に合わせ
趣のあるローマン体に

タイトルや著者名の欧文表記部分は、中世ヨーロッパの書体デザイナー、ニコラ・ジェンソンによる活字書体を復刻した「Centaur MT Regular」(Monotype)。メインタイトルや著者名などとの相性を意識し、流麗で雰囲気のある書体が選択されている。

気になるフォント、 知りたいフォント。
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