気になるフォント、知りたいフォント。 書籍『ブルックリン・フォリーズ/ポール・オースター(著)、柴田元幸(訳)』(2020.06.18) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

気になるフォント、知りたいフォント。 書籍『ブルックリン・フォリーズ/ポール・オースター(著)、柴田元幸(訳)』(2020.06.18)

2020.7.11 SAT

プロのフォント使いを実例から解く
気になるフォント、
知りたいフォント。
デザインの構成において、最も重要な要素の一つ「フォント」。本コーナーでは、無数の選択肢から導き出されるプロのフォント使いを、素敵な実例ベースで紹介していきます。記事一覧はこちら
今回取り上げるのは、書籍『ブルックリン・フォリーズ/ポール・オースター(著)、柴田元幸(訳)』です。
2020年6月18日 取材・文 山口 優
『ブルックリン・フォリーズ/ポール・オースター(著)、柴田元幸(訳)』
書籍/2020/新潮社(URL
●Designer:篠崎健吾[新潮社装幀室]
●Illustrator:原倫子(URL
装画の雰囲気に合わせて癖の強いタイトル文字に

六十歳を前に、離婚して静かに人生を振り返ろうと故郷のブルックリンに戻ってきた主人公が巻き込まれる思いがけない冒険を、ウィットに富んだ文章で描いた小説。アメリカ文学界を代表する物語の名手、ポール・オースターの人気作の文庫化にともないデザインも刷新された。

表紙カバーでは、ニューヨーク・ブルックリンに生きる人々によって織りなされる悲喜こもごもな作品世界が、独特のタッチの装画と、その雰囲気や構図に合わせたタイトルロゴなどで表現されている。

使用フォント1(メインタイトル)
「メガG Regular」

デフォルメの強い文字を
装画になじませる
メガG Regular

メガG Regular

メインタイトルの文字は、大胆にデフォルメされたデザインが印象的なゴシック体「メガG Regular」(視覚デザイン研究所)がベースに。装画で描かれている、ブルックリンの街並みにある建物やレンガ、外階段などの直線的なモチーフと、柔らかさを感じさせる人物とのコントラストが、書体の特徴にマッチしていたため選択された。

使用フォント2(著者名)
「見出ゴMB31」

オーソドックスな文字で
タイトルを引き立たせる

見出ゴMB31

見出ゴMB31

著者名の文字は、落ち着きのあるゴシック体「見出ゴMB31」(モリサワ)に。オーソドックスな書体を使用することで、癖の強いメインタイトルを引き立たせるのが狙い。

使用フォント3(欧文)
「URW Grotesk Regular」

タイトルとの相性のよい
サンセリフ体に

URW Grotesk Regular

URW Grotesk Regular

作品名や著者名の欧文は、オーソドックスなサンセリフ体「URW Grotesk Regular」(URW Type Foundry)に。「Helvetica」のような正統派の印象と、「Futura」のような幾何学的な特徴をあわせ持つため、メインタイトルとの相性がよいと判断して選択された。

気になるフォント、 知りたいフォント。
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