気になるフォント、知りたいフォント。 映画『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』(2020.10.8) | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

気になるフォント、知りたいフォント。 映画『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』(2020.10.8)

2020.10.28 WED

プロのフォント使いを実例から解く
気になるフォント、
知りたいフォント。
デザインの構成において、最も重要な要素の一つ「フォント」。本コーナーでは、無数の選択肢から導き出されるプロのフォント使いを、素敵な実例ベースで紹介していきます。記事一覧はこちら
今回取り上げるのは、映画『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』のポスターです。
2020年10月8日 取材・文 山口 優
『リトル・サブカル・ウォーズ ~ヴィレヴァン!の逆襲~』(監督:後藤庸介)
映画/2020/イオンエンターテイメント (c)2020メ~テレ
ポスター

ポスター

ティザーポスター

ティザーポスター

●Illustrator&Designer:師岡とおる(URL
アンバランスさを意識した文字で懐かしさを演出

“遊べる本屋”をコンセプトにした複合型書店「ヴィレッジヴァンガード」を舞台に、自称「空っぽ」の杉下とその仲間たちのハチャメチャで刺激的な青春の日々を描いたドラマシリーズ「ヴィレヴァン!」の劇場版。この世から“サブカル”がなくなっていることに気づいた杉下らが、それを取り戻すべく壮絶なバトルを繰り広げる。

ポスターでは、サブカル愛に溢れた作品世界が、名作SF映画へのオマージュを思わせるメインビジュアルと、その同時代性を意識しつつも新しさを取り入れたデザインやタイトルロゴなどで表現されている。

使用フォント1(メインタイトル)
「オリジナル」
作り起こしの文字で
懐かしさを感じさせる
制作工程

制作工程

本作は、70年代にシリーズ第1作が公開された名作SF映画へのオマージュ要素が強い内容で、タイトルにもそれが現れているため、タイトルロゴもその同時代性を意識して作り起こされた。その際、既存フォントでは出せないようなアンバランスな文字にすることで、懐かしさを演出する工夫がされている。

下図は、その制作工程。ベースの文字やその奥行きなどを設計したあと、立体的に飛び出して見えるようなロゴが作成された。

使用フォント2(サブタイトル)
「オリジナル」

メインタイトルと同じ
コンセプトの文字に

制作工程

制作工程

サブタイトルはメインタイトルと同じコンセプトで、どこかアンバランスで懐かしさを感じさせる文字が作り起こされた。下図はその制作工程。メインタイトルより文字サイズが小さくなるため、ふところを広く取ったり、濁点の位置を調整するなどして視認性が高くなるような工夫もされている。

使用フォント3(欧文タイトル)
「Mortuary Deco BB」

洗練された書体で
メリハリをつける
Mortuary Deco BB

Mortuary Deco BB

タイトルの欧文は、袋文字風のデザイン書体「Mortuary Deco BB」(Blambot)に。メインタイトルやサブタイトルとは逆の洗練された雰囲気の書体を使うことでメリハリをつけ、バランスをとる工夫がされている。

気になるフォント、 知りたいフォント。
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