「女性が好むホームページって、どんなものなんだろう?」
「どうしたら女性のお客さんが反応してくれるのかわからない…」
「女性ならではの目線や感覚を知りたい」
本書は、そんな悩みや問題意識を持つ方、特にインターネット上で女性向けの商品やサービスを販売したり、ホームページを使って女性を集客したいと考えたりしている方に向けたものです。
>> 【02】決め手は見た目の雰囲気! 「雰囲気」次第でテンションも下がる
>> 【03】「お買い物」スイッチを押すには? お客様の期待しているイメージを裏切らない
>> 【04】女性の興味を引き寄せるためには? 視覚的な情報でテンションを一気に上げる
>> 【05】満たしたいのは「物欲」ではない。女性は「自分を磨く」ために買う
>> 【06】女性が夢見る「世界観」をつくる ~「本当の気持ち」は裏腹、訪問する前に「本音」が隠されている
>> 【07】ライバルとの違いを探す。「強み」を作るのではなく「発見」する
>> 【08】売上をアップするのは何色? 「色」を好き嫌いで選ばない(本記事)
>> 【09】色彩感覚の男女差 ~「色彩」で購買意欲を高める
>> 【10】購入前の不安を払拭するには? 「お客様の声」をリアルに伝える
考えるヒント
✔ 色は無意識レベルで購買意欲に影響している
✔ ブランディングを考えて統一感のある色選びをする
✔ 色彩心理を押さえてホームページで使う色を考える
人が何かを判断するとき、無意識レベルで「色」の影響を受けています。例えばグーグルは、2012年にテキストリンクの色を決めるために、世界中でテストを行いました。検索結果に表示されるテキストリンクの色に最もクリックされる「青」を選ぶため、なんと約50パターンの青色を用意してユーザーテストを実施したのです。もっとも、ほとんどの人はそんなテストが行われていることに気づいていません。それくらい微妙な色の違いだったわけですが、このテストを経て選ばれた「最もクリック率の高い青」により、なんと2億ドル(日本円で約二百四億円)の利益を生み出したと言われています。
ブランドを表す色選び
モノを買うかどうかを決めるときにも、色が大きく影響します。ホームページの色選びを間違えると、売上が向上しないばかりか、悪くするとブランドイメージを壊してしまい売上を失う可能性もあるのです。色の選び方で売上が大きく変動すると知ったら、ホームページの色使いがいかに重要性か、わかっていただけるはずです。けれども、私の経験則では、ほとんどの方はしっかりした理由や根拠がないまま、なんとなく色を決めています。たいてい自分の好みや主観で選ぶか、女性向けというだけで深く考えずに「ピンク」を選ぶことが多いのです。
ホームページにも「人柄」が必要で、どんなお客様に向けて、どんな商品・サービスを販売していきたいかに加えて、あなたの「人柄」や「強み」に合った色を選ばなければいけません。高級なブランド品を販売するにしても、高級感の象徴であるゴールドしか選択肢がなければ、どのホームページも同じ色味になってしまいますが、「人柄」や「強み」を加えることで色選びの選択肢は広がります。
色選びのルール
「人柄」を表すキーワードを選ぶ作業※1でピックアップした言葉は、ターゲットとなるお客様、商品・サービス、あなたの「人柄」という視点から導き出されたものになっています。ですから、このキーワードを念頭に置いて、あなたのホームページに使う最適な色を選んでください。
※1 本記事は『ネットで「女性」に売る2 「欲しい」を「即買い!」につなげるホームページの基本原則』(こぼりあきこ著)を転載したものです。書籍では、本記事の前段階として、商品やホームページの「強み」を「人柄」を表すキーワードを使って表現してみる記事を収録しています。詳しくはそちらもご覧ください。
色には心理的な効果があり、色彩が与える効果や印象を理解すると、ホームページの「人柄」を表現するのにふさわしい色を選びやすくなります。色彩心理を解説している書籍なども参考になるでしょう。
下記の図1は色彩が見る側にどんな印象を与えるかをまとめたものです。キーワードが複数ある場合はライバルのお店・会社にはない「強み」を最も表す色をメインに選んでください。
売れるホームページへの道
「人柄」を定義するキーワードと
マッチする色を選ぶ
column
「ワクワクする体験」を演出するには?
実店舗であれば店頭で商品を手にとることができるため、実物を細部まで見たり香りや使用感を試したりできます。ネットショップなどではそうした「実体験」ができませんが、ホームページならではの「楽しい体験」を視覚的に演出することはできます。
例えば、化粧品をホームページで販売するのであれば、香りを伝える演出としてたくさんの薔薇の花びらに埋もれているような商品写真を掲載したらどうでしょう? また、つけ心地や潤いを表現するために、化粧水をミスト状に噴霧した瞬間やボトルからトロトロと流れ出すクリームの様子を、写真や動画で見せることができるかもしれません。店舗で体験できる「現実」とは違うアプローチでホームページならではの「非現実的な体験」をうまく演出できると、「女子力が上がるかも」「少し背伸びすれば届きそう」という女性独特の「あこがれ心理」を刺激できます。
ホームページ上での演出アイデアを考えるのであれば、お客様にアンケートやインタビューを行って、商品の気に入っているところや商品を使っていてテンションが上がる場面を聞いてみましょう。そして、挙がった特徴や場面をホームページ上で「言葉(文章)を使わずに」擬似体験させるとしたら、どんな表現手法がいいのか考えてみてください。「体験」は言葉で説明するものではなく直感に訴えかけるものです。言葉で伝える以外の方法を考えてみると「楽しい体験」の良いアイデアが浮かぶ場合があります。
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>>> 【09】色彩感覚の男女差 ~「色彩」で購買意欲を高める
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ネットで「女性」に売る2 「欲しい」を「即買い!」につなげるホームページの基本原則
著:こぼりあきこ
定価:本体1,500円+税
A5判・192ページ
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2019.10.25 Fri