「女性が好むホームページって、どんなものなんだろう?」
「どうしたら女性のお客さんが反応してくれるのかわからない…」
「女性ならではの目線や感覚を知りたい」
本書は、そんな悩みや問題意識を持つ方、特にインターネット上で女性向けの商品やサービスを販売したり、ホームページを使って女性を集客したいと考えたりしている方に向けたものです。
>> 【02】決め手は見た目の雰囲気! 「雰囲気」次第でテンションも下がる
>> 【03】「お買い物」スイッチを押すには? お客様の期待しているイメージを裏切らない
>> 【04】女性の興味を引き寄せるためには? 視覚的な情報でテンションを一気に上げる
>> 【05】満たしたいのは「物欲」ではない。女性は「自分を磨く」ために買う
>> 【06】女性が夢見る「世界観」をつくる ~「本当の気持ち」は裏腹、訪問する前に「本音」が隠されている
>> 【07】ライバルとの違いを探す。「強み」を作るのではなく「発見」する
>> 【08】売上をアップするのは何色? 「色」を好き嫌いで選ばない
>> 【09】色彩感覚の男女差 ~「色彩」で購買意欲を高める(本記事)
>> 【10】購入前の不安を払拭するには? 「お客様の声」をリアルに伝える
考えるヒント
✔ 女性のほうが細かな色の違いを識別できるという説がある
✔ 男性向け・女性向けのホームページを意識して見分ける
✔ 男性は「商品」が主役、女性は「わたし」が主役
ある研究の結果に、女性は男性よりも細かく色の違いを識別できるというものがあります。同じ研究結果によると、男性は女性より動体視力に優れているということです。脳の構造上の性差によるもので、進化の過程での男女の役割の違い(先史時代には男性は狩猟、女性は採集が役割だった)に起因しているのではないかといわれています。
こうした説が現代の人間の脳の仕組みにどれくらい影響しているのか、はっきりとはわかりません。けれども、世の中のホームページを見ている限り、男性に向けたものと女性に向けたものでは、色彩の使い方に異なる傾向が見受けられるのは確かです。
男女で違う、「図」と「地」の認識
男性向けの商品やサービスを販売しているホームページは、色数が少なくモノトーンで、コントラストが強い(明暗くっきりした)デザインが多く見られます。対して、女性向けの商品・サービスのホームページは色鮮やかなだけでなく、微妙な色の配色を使って表現していることが多いと感じます。
例えば時計メーカー「SEIKO」のホームページで、男性向け・女性向けのそれぞれの腕時計の商品ページを見比べてください(https://www.seikowatches.com/ )。
男性向け商品のページは、色数が少なく明暗がはっきりしているため目線が散らず、商品だけに注目が集まるようデザインされています。また、商品の写真が画面いっぱいに大きく提示され、主役は商品だとはっきりしています。
対して、女性向け商品のページでは、商品はシチュエーションの中に溶け込んでいます。商品写真にアクセサリーなどの小物も入り込んでいるため、必然的に色数も多くなっています。多幸感をピンクで表現し、コピーにもあるように「最愛のわたし」が主役になっています。
男性から見ると、女性向けのページには何か物足りなさを感じるのではないでしょうか? 商品がシチュエーションに溶け込んでいると、男性からすれば、どこか焦点がぼやけていて商品の魅力が伝わってこないと感じるようです。「図」と「地(じ)」で例えるなら、男性向けは図(=商品)と地をはっきり分けて見せていますが、女性向けのほうは「図」と「地」の区別がなく、商品とシチュエーションを意図的に一体化させています。なぜなら、女性は商品そのものが欲しいのではなく、「この商品が自分の暮らしの中にあるとステキになるかな」と想像することで購買意欲が高まるからです。
男女の違いを意識してホームページを作る
ホームページのデザインでも、男性の好むものと女性の好むものはあきらかに違います。この好みは、冒頭でもお伝えしたように男女の根本的な違いによるところが大きいので、男性が意識しないで女性向け商品・サービスのホームページを作るとどうしても男性的な印象になりがちです(もちろん逆の場合も同様のことがいえます)。女性向けのホームページを作るときは、根本的な違いを意識した上でデザインを考えるようにしましょう。
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2019.11.01 Fri