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【新型iPhoneランニングコスト比較】iPhone11、ドコモ・au・SBの「機種代+通信料比較」で容量別のお得なプランが見えてきた

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【新型iPhoneランニングコスト比較】

iPhone11、ドコモ・au・SBの「機種代+通信料比較」で容量別のお得なプランが見えてきた

iPhone 11

iPhone 11

2019年9月30日 TEXT:編集部

Appleから9月20日に発売されたiPhone 11/iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro MaxのiPhone 11シリーズ。2018年に引き続き、ハイエンドモデル2機種、廉価版1機種というラインナップになり、トリプルカメラを搭載し“Pro”の名を冠したハイエンドモデルに注目が集まっている。

Appleが発表した端末価格は、2018年版のiPhone XR/iPhone XS/iPhone XS Max発表時よりも低価格となり、買い替えを検討しているユーザーは安く最新iPhoneが手に入れられると歓喜をもって迎え入れられた。

そこで気になるのは、3大キャリアでiPhoneを使う場合の機種代金と通信料金を合算した月額料金だ。ここでは、ドコモ、au、ソフトバンクの料金を、毎月利用できる容量別にプランを比較。どのキャリアがお得にiPhone11シリーズを使えるのかについて考察する。

なお、提供プランは9月30日時点でのもの。また料金表示は税込価格。料金は、端末価格が半額になるプログラムや家族割などの各種お得になるプログラムを全て適用した場合の価格となっている。
▷端末価格比較。auとソフトバンクは端末代金が半額になるプランでドコモと差をつける
  iPhone 11(64GB) iPhone 11 Pro(64GB) iPhone 11 Pro Max(64GB)
ドコモ 2,376円/57,024円 3,456円/82,944円 3,780円/90,720円
au 2,244円/53,856円 2,994円/71,856円 3,261円/78,264円
ソフトバンク 2,250円/54,000円 2,250円/54,000円 3,360円/80,640円
※料金表示は 月額/総支払い額
※ドコモはスマホおかえしプログラム、auはアップグレードプログラムEX、ソフトバンクは半額サポート+を適用
端末料金では、auとソフトバンクは電気通信事業法改正による端末代金割引の上限2万円を回避する策として、分割払いの残りの支払い(残債)を免除するというプログラムを発表。あくまで改正法を遵守する形のドコモと料金面で差をつけた。

auとソフトバンクとの比較ではわずかにauが安さでトップを獲得。iPhone 11(64GB)では2年総額で144円だけの差だが、iPhone 11 Pro Max(64GB)では2,376円と4桁の料金差となっている。
▷20GB以上の大容量・無制限プランではソフトバンクがお得
  iPhone 11(64GB)
ドコモ
ギガホ(30GB)
4,298円/6,674円
au
データMAXプラン
Netflix パック(データ無制限)
5,270円/7,514円
au
フラットプラン20(20GB)
4,320円/6,564円
ソフトバンク
ウルトラギガモンスター+(50GB)
3,758円/6,008円
※料金は、毎月のプラン料金/端末割賦を含んだ毎月の支払金額
ここからは、各社の料金プランを比較していきたい。なお、iPhoneの機種によってプランの料金が変わることはないので、比較には全てiPhone 11(64GB)を購入した場合の料金を使用している。

まず、月に20GB以上使える大容量・無制限プランで各社の料金を比較。ソフトバンクは50GB利用可能でしかもYouTubeやLINEなどの対象の動画・SNSサービスでデータ消費がゼロという、ユーザーのネット利用方法によっては実質的にデータ無制限になり得る「ウルトラギガモンスター+」を用意。

容量無制限としてはauも「auデータMAXプラン Netflixパック」を提供しているが、「ウルトラギガモンスター+」との料金差は約1500円あり、大容量プランではソフトバンクがお得という状況だ。
※「auデータMAXプラン Netflixパック」にはNetflix「ベーシックプラン」(通常 864 円)が含まれている
▷7GBまでの中容量プランではauのフラット7プラスがかなり有利に
  iPhone 11(64GB)
ドコモ
ギガライト(5~7GB)
4,298円/6,674円
au
auフラットプラン7プラス(~7GB)
3,758円/6,002円
ソフトバンク
ウルトラギガモンスター+(50GB)
4,298円/6,548円
※料金は、毎月のプラン料金/端末割賦を含んだ毎月の支払金額
スマートフォンの契約では、データ容量1~5GBのプランを選択するユーザーが約40%というデータがあり(大手3キャリアのスマートフォンユーザーが対象)、多くのユーザーは5GBまでという中容量で毎月のネット利用をまかななっているということになる。

その点、7GBまでという、大多数のユーザーが通信速度制限にかかることなく、毎月快適に利用できる中容量のプランにおいて、auのフラット7プラスのコスパは高い。しかも同プランはTwitter、Instagram、Facebook、+メッセージでのデータ消費はゼロなので、実質7GB以上使えることになり、他社のプランよりも魅力的だ。

auはこの中容量の領域において価格面で優位に立ち、ユーザーを取り込もうという狙いが見える。
▷1GBまでしか使わない軽容量では各社横並びに
  iPhone 11(64GB)
ドコモ
ギガライト(~1GB)
2,138円/4,514円
au
新auピタットプラン(~1GB)
2,138円/4,382円
ソフトバンク
ミニモンスター(~1GB)
2,138円/4,388円
※料金は、毎月のプラン料金/端末割賦を含んだ毎月の支払金額
1ヶ月のデータ容量は1GB以下で十分というユーザーも多く、前述のデータでは3キャリアと契約する全ユーザーのうち約15%が1GBまでのプランを契約している。

この領域では、各社示し合わせたかのように月額2,138円~で3キャリアが同一価格になった。

端末料金と合わせての月額は4千円台。最新のiPhone 11が使えて、毎月の支払いが4千円台の半ばならOKというライトなユーザーは多いと思われる。
▷iPhone11シリーズの機種代+通信料金比較をしてみてのまとめ
大容量プランにおいて、1GBあたりの単価を計算してみると、ドコモが222.5円、au(フラットプラン20の場合)が328.2円、ソフトバンクが120.2円となり、1GBを消費するのにいくらかかるのかというコストパフォーマンスの面においてソフトバンクのプランが優れていることがわかる。

動画やゲーム、SNSなどに多くの時間を費やし、毎月ギガを消費するユーザーはソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」を軸に検討するのが良いだろう。

中容量に限ればau一択というレベルで、auの「フラット7プラス」はドコモとソフトバンクを引き離している。月額(端末代金+通信料)でauならドコモより672円、ソフトバンクよりも1086円も安くiPhone 11(64GB)を使うことができる。

小容量では料金プランは各社同一料金で、月額はiPhoneの端末代金の差がそのまま反映される形になっている。
▷10月1日からの改正で携帯料金はどうなる?
ちなみに10月1日からは総務省の主導による改正電気通信事業法が施行される。

ドコモは2年契約プランの解約金を1,000円に値下げするほか、2年契約なしの月額料金を値下げする。auは10月1日から「新auピタットプランN」など5プランを開始するが、これは契約解除料が1,000円に値下げされる「2年契約N」に対応したもの。基本的に旧プランを踏襲したものになるが、「au フラットプラン 20 N」が「家族割プラス」対象外になるなど、変更点もあるので契約中のユーザーは確認が必要だ。ソフトバンクは9月13日の申込受付から契約解除料を撤廃済み。旧プランから新料金プランへの変更時には解約金はかからない。

また、全キャリア共通で端末料金の値引き額は最大2万円となるが、auとソフトバンクは、通信契約と切り離し残債を免除する、という法の抜け穴的な方法で端末代金が半額になるプログラムを提供している。

しかし、これは買ってから2年後に新たな機種を購入しなければいけないもので、新たな「4年縛り」ではないかという批判もある。基本的には、10月1日からでも各社プラン自体の基本料金は変わらず、ユーザーは2年契約ありか2年縛りなしかを選べるようになる。

解除料金の大幅引き下げや撤廃により、ユーザーは小容量、中容量、大容量と自分の使い方にあったプランを提供しているキャリアとまずは契約(iPhone11を買ってプランを選択)。その後、使い方が変わったらその時によりお得なプランが選べるキャリアへ、というキャリア間の移動がより活発になると見られる。
現状ではお得なのは中容量のau、大容量・無制限のソフトバンクという構図だが、今後、各社がユーザーを取り込むためにどのような戦略を取るのか、改正電気通信事業法施行の影響によって各社のプランも変わってくるだろう。ランニングコストを抑え、より安く自分にあったプランを選択しやすいスマホライフに期待したい。
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