お花見2020／桜や花をテーマにした気分華やぐ展覧会4選！園内で桜を楽しめる博物館や、近くに桜の名所がある美術館も【春のアートなお出かけ】

お花見＆アートを楽しめるとっておきのスポットをご紹介。第1弾では、桜や花をテーマにした展覧会を開催する美術館や博物館をピックアップ。東京国立博物館「博物館でお花見を」「春の庭園開放」や、東京国立近代美術館「美術館の春まつり」など、気になるものばかり。美しい作品を眺め、心潤す春のひとときを。

※2020年3月10日情報更新
※開催日時の変更やイベントの実施などに関しましては、各施設の公式サイトなどをご確認ください

●取材・文：中村美枝（JAM SESSION）

桜を求めて多くの人でにぎわう春の上野で、ひと味違う花見を楽しむなら、「東京国立博物館」の春の恒例企画「博物館でお花見を」。本館では「本館桜めぐり」と題し、館内の各展示室で桜をモチーフにした絵画、工芸品、陶磁器など名品を多数公開。展示室をめぐりながら、お気に入りの桜を探してみたい。

「春の庭園開放」では、普段は公開されていない本館北側の庭園を開放。さらに金、土曜の夜は園内のライトアップも。臨時でカフェも出店するので、10種以上の桜が次々と花を咲かせる、上野の隠れた名所で気ままなお花見を。

皇居、千鳥ヶ淵、北の丸公園といった桜の名所が周辺に集まる「東京国立近代美術館」では、2020年3月17日（火）より「美術館の春まつり」を開催。約200点のコレクションを鑑賞できる所蔵作品展「MOMAT コレクション」には、年に一度この時期にだけ公開する重要文化財の川合玉堂《行く春》をはじめ、桜などの花を描いた日本画8点を展示。館内でもお花見気分が楽しめる。

ほかにも、エントランスにオリジナルグッズなどを扱うポップアップショップ、前庭には床几台を配したお休み処と館内のレストラン「ラー・エ・ミクニ」のキッチンカーが登場。4月5日（日）の無料観覧日には「春まつりトークラリー」も行われ、春を感じる楽しい企画が目白押し。

日本銀行本店本館や日本橋三越本店など歴史的建造物が立ち並ぶ、日本橋の江戸桜通り。桜の名所としても知られ、花見シーズンには桜並木が通りを華やかに飾る。この江戸桜通り沿いに立つ「日本銀行金融研究所　貨幣博物館」は、日本銀行創立100周年を記念して1985年に開館。日本の通貨の歴史をはじめ、お金にまつわる国内外の資料を常設展示している。

2017年から毎年、桜の開花時期に合わせて、テーマ展「春爛漫！桜咲く錦絵　ー日本橋・江戸桜通りへようこそー」を開催。明治期を中心に桜が描かれた錦絵が展示され、なかには日本銀行や日本橋の風景をモチーフにした作品も。昔の日本橋に思いをはせつつ、春のひとときが過ごそう。

日本初の日本画専門美術館として1966年に日本橋兜町で開館した「山種美術館」。近代・現代の日本画を中心に、古画、近世絵画、浮世絵、洋画など約1800点を所蔵。2009年には渋谷区広尾に移転し、年に5～6回、コレクションを軸にした企画展を行っている。

2020年3月14日（土）より開催の企画展「【特別展】桜 さくら SAKURA 2020―美術館でお花見！―」では、桜を描いた約50の作品を山種コレクションから厳選して公開。奥村土牛《醍醐》《吉野》、橋本明治《朝陽桜》など、古くから知られる日本の桜の名所・名木を描いた作品をはじめ、横山大観、速水御舟らの作品も登場。桜の名所さながらの華やかな雰囲気に包まれる。

アートなお花見vol.2
すぐそばに桜の名所がある美術館や、桜を体験できるイベントも！アートもお花見も楽しむ魅力的なスポット4選はこちらから。東京都庭園美術館、世田谷美術館、日本橋・八重洲・京橋エリアで開催する「SAKURA FES NIHONBASHI/OFF TO MEET」、東京ミッドタウン春恒例の夜桜ライトアップなどをご紹介。

春のお出かけ特集2020
2020年の春は、アートを感じるお出かけを楽しもう。美術館＆博物館の展覧会情報をはじめ、アートなお花見、とびきりおしゃれな写真が撮れるカメラ、旅のおともにしたいご朱印帳など、MdNならではの切り口で、情報を発信します！ぜひ参考にしてみてくださいね。特集はこちらから。