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iPhone芸人・かじがや卓哉のiPhone豆知識

2021.02.16 Tue

iPhone 12特集!最新iPhone 12シリーズの選び方&iPhone SEのおすすめポイントも

取材・文:沼田佳乃

今回は、2020年秋に発売された新作「iPhone 12シリーズ」を特集。「iPhone 12シリーズ」が発売されて、今の機種からクラスアップしたいと狙っている人も多いはず。けれど、4種類もあってどれを選べばいいのやら。最高クラスがいい!というなら「iPhone 12 Pro Max」だけど、サイズ感に馴染みのある「iPhone 12」も捨てがたい。そこで、自分にあったものを選べるよう、かじがやさんから“選ぶポイント”を教えてもらいました!

最新「iPhone 12シリーズ」、3つの共通点とは……?

ぜんぶで4機種そろう「iPhone 12シリーズ」。大きく分類すると、「Pro」がつく2機種と「Proがつかない」2機種の2グループに分かれます。まずは3つの共通ポイントについて教えてもらいました。

【1】現時点で最速!第5世代移動通信方式(5G)に対応

かじがや いちばんの注目点は、第5世代移動通信方式(5G)対応になったことです。通信速度が最大3.5Gbpsとなり、動画を編集したり、データをダウンロードしたりと全般的にスピードが早くなった。もちろん5Gの電波を拾わないといけないので、今は主要都市の一部のみですが、2〜3年すればエリアも広がっていく。iPhoneは、3年ほどで買い替える人が多いので、先を見据えて5Gを選ぶ基準にするのはありですね!

【2】全モデルにA14 Bionic&有機ELディスプレイを搭載

かじがや 機種選びの際にCPUも気になると思いますが、「iPhone 12シリーズ」は全モデル「A14 Bionic」プロセッサを採用しているので処理能力は、ほぼほぼ同じです。ただ、公式サイトには記載されていないのですが、「Pro」2機種(iPhone 12 Pro・iPhone 12 Pro Max)のメモリ容量は6GB、そのほかの2機種(iPhone 12とiPhone 12 mini)は4GBなので、動画や写真編集などメモリを多く使う作業をするときには差が出るかもしれません。あとは、ディスプレイも全モデル、有機ELディスプレイを採用。発色がよく、なんでもきれいに表示してくれる。画面をダークモードにすることでバッテリーの持ちもよくなります。

【3】角張りデザインが復活!強化ガラスでヒビ割れ対策も

かじがや 本体については、角張ったデザインが復活しました。縁が四角くいため持ちやすく、ガラスが縁の中にあるので落としても割れにくい構造になっている。表面のガラスはスマートホン史上最強の「セラミックシールド」を採用。従来から4倍割れにくく、落としたときにヒビが入る確率も4/1に。耐水性能もアップしていて、水深6mで30分耐えられるようになったので、水回りでもより安心です。

動画や写真にこだわるなら「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」

iPhone 12 Pro MAX、iPhone 12 Pro
iPhone 12 Pro MAX、iPhone 12 Pro

日常的にiPhoneの純正カメラアプリで写真や動画を撮るなら「iPhone 12 Pro MAX」「iPhone 12 Pro」がおすすめだそう。

【1】「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」なら「RAW」での処理が可能に!

かじがや 「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」にしかできないことでいうと、まず純正のカメラアプリに「Apple ProRAW」のモードが追加されました。RAWというのは、記録形式のひとつで、現像処理がされていないデータのこと。JPEGで撮影した場合、空は青くしたり、人の顔を明るくしたりと自動で補正されているのですが、RAWなら自分で好きなように補正できるから、処理されていないもともとの素材が欲しかったカメラ好きやプロのカメラマンなどは非常に嬉しいはずです。

【2】「LiDARスキャナ」搭載。暗いところでも、背景をぼかした写真がきれいに

かじがや 続いて、こちらも「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」に「LiDARスキャナ」という広範囲をスキャンする機能が搭載されました。カメラの下にある点から光を照射し、跳ね返ってきた時間で空間を認識するもの。これによって、周囲の光量に関係なくかざすだけで正確な距離が図れて、暗いところでも被写体にピントを合わせて背景をぼかす「ナイトモード」の「ポートレードモード」が撮れるようになりました。これで、夜など照明のない暗いところでも人物をきれいに撮影できますよ!

【3】「iPhone 12 Pro Max」のみ!センサーシフト光学式手ブレ補正&光学2.5倍

かじがや カメラの性能で選ぶなら、「iPhone 12 Pro Max」が最も優れています。まず「センサーシフト光学式手ブレ補正」という新機能について。レンズの裏にはセンサーが取り付けられていて、普通は手ぶれしたらレンズを動かしてセンサーに当たる光軸を調整するんですが、これはイメージセンサー自体を動かして光軸を正確にセンサーに当てていく方式。そのため、よりピントがあいやすくなりました。望遠ズームも画質が落ちずに撮影できる光学ズームが「iPhone 12 Pro Max」のみ最大2.5倍に。より被写体に近づけるようになり、ストレスなく撮れるようになりました。

ちなみに「iPhone 12 Pro Max」は、iPhone史上最大の画面サイズ。ネットサーフィンしたり、動画をよく見る人なら迫力があっていいですが、ポケットに入れるのが大変だったり、持ちにくいと感じる人もいるかもしれません。迷っている人は実物を見て決めるのがいいですね。

コスパ&サイズ感で選ぶなら「iPhone 12」「iPhone 12 mini」

iPhone 12、iPhone 12 mini
iPhone 12、iPhone 12 mini

カメラが素晴らしいとはいえ、「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」は価格が10万以上。コスパを優先するなら「iPhone 12」「iPhone 12 mini」が候補に挙がってきますよね。この2機種の選び方は……?

かじがや この2機種はスペックがほぼ同じなので、サイズで選べばいいでしょう。大きい方がいいなら「iPhone 12」、「iPhone SE(第1世代)」や「iPhone 5」の小さめサイズ感を待ち望んでいた人は「iPhone 12 mini」がいいでしょう!久しぶりのミニサイズで扱いやすさが魅力。価格的にも約8万円〜と「iPhone 12シリーズ」の中ではいちばん安い。最新機種が欲しいけど価格を抑えたい人にもおすすめ。ブルー、グリーン、レッドなど、カラーバリエーションが豊富なのもいいですね。

iPhone 12 mini
iPhone 12 mini

【おまけ】価格優先!コスパ最強は「iPhone SE(第2世代)」

iPhone SE(第2世代)
iPhone SE(第2世代)

最後に、現行モデルでは「iPhone 12」以外に「iPhone 11」と「iPhone SE(第2世代)」が販売されています。こちらを選ぶ理由は完全に価格(iPhone11は税別64,800円〜、iPhone SEは 税別44,800円)。「とにかくiPhoneが欲しい」「昔の機種で買い換えたいけどリーズナブルなものがいい」という人におすすめ。旧モデルとはいえ、処理速度でいうと1年前の最新機種なので速さは文句なし!

iPhone 11
iPhone 11

また、「iPhone 11」と「iPhone SE(第2世代)」の比較だと、「iPhone 11」には、超広角レンズが搭載されワイドな撮影ができます。サイズ感は「iPhone 11」の方が「iPhone SE(第2世代)」よりひと回り大きく、ホームボタンのない全画面タイプ。ホームボタンが欲しかったり、顔認証に不便を感じて指紋認証が使いたいなら、現行で指紋認証を唯一搭載しているの「iPhone SE(第2世代)」を選びましょう!

※掲載している情報は、2021年2月時点のものとなります

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プロフィール

かじがや卓哉
iPhone芸人、家電芸人
吉本興業所属。「家電製品総合アドバイザー」の資格を所有し、iPhone芸人、家電芸人として知られる。著書の「スゴいiPhone」シリーズ(インプレス)は、2018、2019年に日本でいちばん売れたiPhone関連本となっている。
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