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Photoshopド定番チュートリアル

2021.07.26 Mon2021.09.07 Tue

文字を立体物の凹凸に合わせて貼り込む

作例制作:マルミヤン 編集:山口優

Photoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一からご紹介。今回は文字を立体物の凹凸に合わせて貼り込む方法です。*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を一から手順通りに解説するHow to記事です。

■使用する機能「ぼかし(ガウス)」「白黒」「置き換え」

1.合成する2種類の画像を用意する

まずはベースになる立体物の写真と、その立体物に貼り込む画像を用意する。今回は円筒形の缶に文字をあしらうことを想定して、ドラム缶の写真と(図1)、そのサイズに合わせて組んだ文字とロゴを用意(図2)

図1
図2

文字とロゴはレイヤーパネルでレイヤーを両方とも選択したあと、レイヤーメニュー→“レイヤーを結合”でひとつにまとめておいた(図3)

図3。文字のレイヤーとロゴのレイヤーはひとつにまとめておく

2.置き換えマップデータを作成する

ドラム缶の画像を開いたら、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)...”を[半径:1pixel]で実行して少しぼかす(図4)。続いてイメージメニュー→“色調補正”→“白黒...”を初期設定のまま適用(図5)(図6)。

図4。輪郭が少しあいまいになるように少しぼかす
図5。初期設定のまま適用する
図6。“ぼかし(ガウス)...”と“白黒...”を適用してモノクロ画像にしたあと、別名保存しておく

この画像を、ファイルメニュー→“別名で保存...”で[フォーマット:Photoshop]にして別名保存しておく。ここでは、「ドラム缶.psd」として保存しておいた。

3.ドラム缶の凹凸に合わせて文字を合成する

元のドラム缶の写真を開いたら、文字とロゴのレイヤーをコピー&ペーストでドラム缶の前面に配置する(図7)(図8)。

図7
図8。この時点のレイヤーの状態

続いて、レイヤーパネルで文字とロゴのレイヤーを選択して、フィルターメニュー→“変形”→“置き換え...”を初期設定のまま実行(図9)。ファイルを選択するダイアログが表示されるので、先ほど保存した「ドラム缶.psd」を選択して適用する(図10)。

図9。設定値は初期設定のまま適用する
図10。ドラム缶の凹凸に合わせて文字やロゴが変形する

このレイヤーをレイヤーパネルで[描画モード:オーバーレイ]に変更すると(図11)、ドラム缶に文字とロゴを馴染ませることができる(図12)。ここでは、さらに背景に色面や文字要素を配置したり、ドラム缶にドロップシャドウをつけたりして完成とした(図13)

図11
図12。[描画モード:オーバーレイ]に変更することで文字とロゴをドラム缶に馴染ませることができる
図13。完成ビジュアル。文字要素や影を追加

制作者プロフィール

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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