ヤフー、東日本大震災直後の検索数やPV数の推移で「あの瞬間」からを振り返るレポート
ヤフー、東日本大震災直後の検索数やPV数の推移で「あの瞬間」からを振り返るレポート
ヤフー株式会社は8日、東日本大震災直後から現在までの様々なデータをまとめた特集サイト「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」を公開した。
同発表によると、「Yahoo! JAPANビッグデータレポート」は、Yahoo! JAPAN内にある「ビッグデータ」と呼ばれる莫大な量と種類のデータを分析し、その結果を世の中の課題解決に活用するレポート。今回は、東日本大震災直後のアクセス状況や震災関連の検索データなどから、当時の日本全国の様子や被災地の状況を多角的な視点で振り返っている。
まず、PV数で見てみると、関東圏では震災翌日から激増し、被災4県では当日から激減していることがわかる。関東圏では地震の情報に加え、輪番停電や福島原発に関する情報が求められ、被災4県では停電や避難などの状況からネットを利用できる状況ではなかったことがうかがえる。また、サービス群別のPV推移比較を見てみると、ニュース・天気・災害は1週間ほど2倍を超える日がある一方、オークション・ショッピングは約75%に落ち込み、震災後は買い控えがあったことが見て取れる。
また、デバイス別のPV数に注目すると、震災後に情報取得の手段としてスマートフォンが活用されていることがわかる。全国のPVに占める被災3県のPV比率は長らく100を下回っていたが、震災から約4か月の7月になってようやく震災前の比率に回復。ここでもスマートフォン利用率が目立っていた。