モリサワ、「MORISAWA PASSPORT アップグレード2016」の提供を開始
株式会社モリサワは、2016年9月14日(水)より「MORISAWA PASSPORT アップグレード2016」の提供を開始した。「MORISAWA PASSPORT」製品の全ての契約者に、2016年の新書体を無償で提供。2016年の新書体は計81書体で、同社Webサイト上で詳しい内容の紹介も行われている(http://www.morisawa.co.jp/topic/upg2016/)。
「MORISAWA PASSPORT アップグレード2016」に含まれる新書体では、バラエティに富んだ筆文字のデザイン書体をはじめ、UD新ゴをベースに設計された簡体字フォントなどが追加され、多言語フォントのタイ文字も拡充された。「タイプデザインコンペティション 2014」で入賞して製品化された「錦麗行書」(入賞時書体名は北原行書)や「Rocio」(入賞時書体名はKulin)も提供されている。いち早く新書体を届けるため、2015年からは定期的なアップグレードキットの発送が終了しており、Webサイトからのダウンロードで書体を提供中だ。
なお、2016年新書体の利用が可能なOSは、従来から変更が加えられた。2016年8月31日(水)でMac OS X v10.6およびWindows 8.0の「新書体サポート」は終了。「新書体サポート」とは最新書体の提供を含む製品サポートで、特定の期間において再インストールやPC変更などを行う「継続サポート」は2019年3月末まで続く。つまり、Mac OS X v10.6やWindows 8.0では今回の新書体をインストールできないため注意が必要だ。2016年新書体の利用可能OSは、Mac OS X v10.7以降およびWindows 10 / 8.1 / 7 / Vistaとなっている。