アカギやカイジなどの許諾を受けたマンガのコマをWebサイトやSNSで使えるWebサービス「マンガルー」
株式会社ヤンと株式会社ムービングスクワッドの共同出資で設立された株式会社ムーヤンは、Webサービス「マンガルー」の提供を開始した。権利者から利用許諾を受けたマンガのコマをWebサイト / ブログ / SNSで使えるようにする無料サービスで、ユーザーは作品ごとの利用許諾申請が不要。対応作品の任意のコマを範囲指定し、生成された埋め込みコードを貼り付けることで、ストックフォトやスタンプのような感覚で気軽に有名マンガのコマを活用できる。
インターネット上では、会話の流れなどに沿って特徴的なマンガの1コマが“ネタ”として貼り付けられていることも多いが、その全てについて著作権がクリアになった適切な使用方法であるかは疑問が残るところ。そこで、不正利用を防止しつつ、ユーザーも気軽に安心して有名マンガのコマを使えることを目指したサービスが「マンガルー」だ。
キーワードやセリフなどで“切り取り”済みのコマの検索にも対応。コマは「マンガルー」のサーバから配信して埋め込まれる仕組みとなっており、自動的に各ネット書店 / 電子書店へのリンクやコピーライトも表示される。SNSでは、TwitterやFacebookなどのOGP(リンクからの画像表示機能)に対応していれば、コマをタイムラインに表示してシェアすることが可能。なお、コマは埋め込みもしくは共有用URLのみで利用でき、ダウンロードやスクリーンショットなどでの保存 / 利用は禁止されている。
コマを生成できる数に上限はなし。Webメディアなどが「マンガルー」を利用するためには、別途に審査を経てアカウントが発行される。リリース時点での配信作品には、福本伸⾏氏の「カイジ」「アカギ」「銀と金」、いがらしみきお氏の「ぼのぼの」、曽田正人氏の「テンプリズム」(原案:瑞木奏加氏)が含まれるなど、なかなかの充実ぶり。2017年4月からは、本宮ひろ志氏の「サラリーマン金太郎」の期間限定配信も予告されている。配信作品は随時追加されていく予定。同社では、2017年内に配信作品3万冊と利用メディア数1万を目指しており、出版社や作者などのコンテンツホルダーからの作品提供も受け付けている。