シライ電子工業、配線が目で見えない透明フレキシブル基板「SPET-MM」を開発
シライ電子工業株式会社は、「SPETシリーズ」の新バージョンとなる「SPET-MM」の開発に成功し、販売を開始したことを発表した。同社は、プリント配線の設計 / 製造 / 販売やプリント配線板外観検査機、各種ソリューションビジネス商品の開発 / 販売などを手掛ける企業。「SPET-MM」は配線を目で見ることができない透明フレキシブル基板となっている。
同社では、透明フレキシブル基板の「SPETシリーズ」(SPET=Super-Polyethylene-Terephthalate)を市場展開し、カーエレクトロニクス業界やアミューズメント業界への販売を進めてきた。今回の新商品の「SPET-MM」では、それらの業界に加え、今後成長が期待されるウェアラブル業界やディスプレイ業界などに対しても新たな提案を目指している。
これまでに「SPETシリーズ」では、全光透過率90%のプリント配線板「SPET-α」や、イルミネーション・サイネージ用の絵を描けるフレキシブル基板「SPET-Color」をラインナップ。「SPET-MM」は、サブストレート(回路が作成される媒体)が透明な「SPETシリーズ」で“導体も見えなくなったら面白い”という発想で開発された。高耐熱の透明フレキシブル基板のコア技術を応用して、配線を見えなくする技術を付加。高い耐熱性があり、リフロー(自動実装)も実現できる。
シライ電子工業株式会社では、この「SPET-MM」を「第1回 名古屋ネプコンジャパン」にて一般公開予定。同イベントは、2018年9月5日(水)〜9月7日(金)に、ポートメッセなごや(愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-2)で開催される。