凸版印刷が「レフィナグラフィ」技術で制作した国宝の屛風の複製品を三越伊勢丹で販売
凸版印刷株式会社は、印刷による複製技術「RefinaGraphy(レフィナグラフィ)」を用いて制作した国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」の高品位複製を、2020年7月1日(水)より、株式会社三越伊勢丹で販売する。10点限定の受注生産で、価格は10,000,000円(税別)。納期は約6カ月となる。
「洛中洛外図屛風(舟木本)」は、東京国立博物館に所蔵された六曲一双の屏風。今回の複製品では、同博物館の監修のもと、描かれた景観の奥行き感や華やかさといった作品の持つ本来の美しさが表現されている。売り上げの一部は、東京国立博物館の文化財保護・普及・研究活動に役立てられる予定だ。
制作に用いられる「RefinaGraphy」は、金箔用紙に密着性の高いインクを使用し、岩絵の具などで描かれた作品の絵柄を印刷して、さらに印刷技術を応用した表面加工により、和紙・金箔・金泥などの日本の文化財に特徴的なさまざまな質感を再現するもの。今回の複製では、表面が洋金箔用紙に「Refina Graphy」加工、裏面が和紙にインクジェット印刷の仕様となる。サイズは実物と同寸法で、端扇がそれぞれ54.2(幅)×162.5(高さ)cm、中扇がそれぞれ58.3(幅)×162.5(高さ)cm。