Appleは、自社で開発しているマップアプリ「マップ」について、日本国内の地図機能を刷新するアップデートを実施している。
マップアプリではGoogle Mapsが独走している感が強かったが、日本においては地図会社ゼンリンとの契約解除により、それまでにあったものが無くなったり、地図やナビの精度が劣化したという声が大きく、「お店探しなどはGoogleマップを使うけど、ナビはYahoo!カーナビを使う」というように、全てをGoogleマップでまかなうという状態ではなくなってきている。
そのようなライバルの躓きに対し、Appleマップはスキを突いて一気にシェアを獲得することができるのか、今回の大規模アップデートのAppleマップの大きな転換点になるかもしれない。
まずはGoogleストリートビューに似た機能として「Look Around」を実装。マップから現実の画像を元にした360度3D空間に入ることができ、タップなどで移動しながら高精細な画質で様々な場所を見ることができる。
ストリートビューに比べると入れる道の数はまだ少ないが、奥への移動などが非常にスムーズでストレスを感じない作りになっている。
また、道の太い細いや現実に即した道の増減、道の構造が詳細になった点など、地図の精度が大幅にアップ。
アイコンに関しても、東京タワーや東京都庁などの有名スポットに関しては、固有アイコン(カスタムアイコン)が用意され、ランドマークとして見つけやすくなっている。
なお、9月頃のリリースが予定されているiOS14では、高低差などを考慮した自転車対応、ガイド機能、EV(電気自動車)対応といった地図機能が対応することになっており、Appleの地図機能への強化が続くことになる。
Appleマップ
URL:https://www.apple.com/jp/ios/maps/
2020/08/05