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【御朱印帳特集】伝統、シック、かわいい、手作りetc.デザインで選ぶ御朱印帳

2024.4.16 TUE

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【御朱印帳特集】伝統、シック、かわいい、手作りetc.デザインで選ぶ御朱印帳
おでかけの目的として、すっかり定着したパワースポットめぐり。しだいに神社やお寺を参拝した証としていただける“御朱印”を集める人が増え、御朱印を集印するための“御朱印帳”も注目されるように。近頃は神社仏閣だけでなく、さまざまな分野のブランドからも御朱印を販売。そこで今回は、デザインにこだわった個性派の御朱印帳をセレクト。自分で作れるタイプもあるから、とっておきが見つかるかも。

●取材・文:中村美枝(JAM SESSION) ●撮影:YUKO CHIBA

中川政七商店の御朱印帳
使うほどに愛着が増す、手織り麻の和綴じ御朱印帳
日本の工芸品に現代的なエッセンスを加え、今の暮らしに合うスタイルで提案している「中川政七商店」。1716年の創業時からこだわり続けているのが、手績み手織りの麻織物。御朱印帳には、表紙にその手織りの麻織物を使用。やさしい肌触りの麻織物は、使うほどになじんで、やわらかさが増していく。カラーは緋色、瑠璃色など伝統色をモダンに表現した全5色。デザインのアクセントにもなっている、丁寧な手仕事を感じさせる“和綴じ”にも注目を。
和綴じには日本の伝統的な吉祥文様・麻の葉文を採用。古くから魔除けの力もあるとされる麻は生命力が強く、しかも丈夫。生地にも和綴じの文様にも麻を取り入れた御朱印帳には、成長や健康の願いも込められているとか。
蛇腹式ではなく、和綴じの御朱印帳にすることで、一枚ずつめくる楽しさを重視。御朱印帳としてはもちろん、旅やおでかけの思い出、記録をつづったり、スクラップブックにしたりと、幅広く使える。
DATA
中川政七商店

「手織り麻の和綴じ御朱印帳」(生平、緋色、瑠璃、苅安、青磁色の全5色)3,300円(税込)

尚雅堂の御朱印帳
京友禅紙を使用した御朱印帳はシック&ポップな趣
1964年、京都に創業した和紙の専門店「尚雅堂」では、色紙、書道用品といった商品のほか、和紙の素材と伝統技術を生かした新しいスタイルの和文具も展開。「友禅朱印帖goen chic」と「友禅朱印帖goen neon」の表紙を飾るのは、伝統柄の配色をアレンジした京友禅紙。現代的なかわいらしさの中にも上品な趣があって、大人でもさりげなく使える。蛇腹折りの本文紙に用いた奉書紙は、朱印帖専用に漉いたもの。墨をほどよく吸い込み、発色が美しい。
京友禅紙は熟練の職人が丁寧に型染め。なかでも蛍光色が艶やかな「neon」シリーズは、今までの和柄になかったポップな色彩が人気。表紙の側面を面取りして手になじみやすくするなど、ディテールにもこだわっている。
持ち歩きに便利なのが御朱印帳のカバー「朱印帖用 ビニールケース」165円(税込)。一般的なサイズの御朱印帳がぴったり収まるので、カバンの中に入れていても、広がったり、折れたり、表面が擦れたりする心配いらず。
DATA
尚雅堂
「友禅朱印帖goen chic」「友禅朱印帖goen neon」各1,650円(税込)

SOU・SOUの御朱印帳
テキスタイルデザインを生かしたかわいい御朱印帳
京都発の人気ブランド「SOU・SOU」。日本の四季や風情をポップに表現したテキスタイルデザインを製作し、地下足袋や和服、和菓子、家具など多岐にわたるアイテムを展開している。そんな「SOU・SOU」のテキスタイルデザインが御朱印帳に。ハードカバー+蛇腹式のほか、京都の古刹「高山寺」に伝わり、漫画のルーツとも言われる国宝『鳥獣戯画』とコラボした和綴じ製本の御朱印帳も。肩掛けタイプの御朱印帳袋もあり、御朱印帳を持ち歩くのが楽しくなる。
「御朱印帳/ほほえみ」はカード、文具、玩具などを製造するメーカー『学研ステイフル』とのコラボ商品。「SOU・SOU」の定番テキスタイルデザイン「ほほえみ」を全面にデザインしたハードカバーの表紙はつるりとした手触り。
「SOU・SOU」の代表的なデザイン「SO-SO-U」が目を引くこらちは、三重県津市の伝統工芸品・伊勢木綿の手ぬぐいで作った御朱印帳袋。真田紐の持ち手部分は長さの調節が可能。肩掛けにも、斜め掛けにもできて、使い勝手よし。
DATA
SOU・SOU

「御朱印帳/ほほえみ」1,980円(税込)、「雲間と鳥獣戯画 御朱印帳」1,100円(税込)、「伊勢木綿 御朱印帳袋/SO-SU-U 五色(ごしき)」1,078円(税込)

kichijitsuの御朱印帳
富士山のふもとから届いた縁起のいいプロダクト
古くから織物の産地として発展した山梨県富士吉田市。「kichijitsu」は、その富士吉田で金糸などを用いた絹織物・金襴緞子(きんらんどんす)や和装小物の生地などを製造する「光織物」と、デザイナー井上綾によるテキスタイルプロダクトブランド。縁起がいいモノやコトをモチーフにデザインしたアイテムは、どれも楽しげで、15種類そろう「GOSHUINノート」も心が躍る華やかさ。ひと回り大きなサイズもあり、アルバム、スクラップブックとしても使える。※御朱印をいただく際は御朱印帳の用途のみで使用してください
「kichijitsu」が提案するプロダクトは、“毎日が吉日”がテーマ。「GOSHUINノート」も“めで鯛”“お獅子”といった縁起のあるコト、モノをポップにデザイン。雅やかな趣もあって、結婚式の芳名帳に使う人も多いそう。
まるで描いたような細やかさと、豊かな色彩の表紙もインパクトがあるが、裏表紙のドット柄も目を引く鮮やかさ。1958年に創業し、掛け軸の生地なども手がけてきた「光織物」。培われた技術力の高さにも注目したい。
DATA
kichijitsu

「GOSHUINノート大(かえる)」「GOSHUINノート大(たぬきつね)」各2,750円(税込)、「GOSHUINノート(お獅子)」「GOSHUINノート(めで鯛)」各2,200円(税込)

DIY好きにおすすめ!
ライターが自分だけの御朱印帳作りに挑戦
近頃は、自分で手作りする人もいるという御朱印帳。確かに自分で作れたら、ますます愛着が出て、御朱印集めがもっと楽しくなるかも。そこで、初めてでも簡単に、しかも本格的に作れるという「じぶんでつくる御朱印帳キット」で、御朱印帳を作ってみることに。材料はキットについてくるけれど、表紙と裏表紙に使う和紙または布は自分で用意。その分、好みを重視できるから、より個性が発揮できて、世界でたったひとつの御朱印帳に。
自分好みの紙や布を用いて作成した表紙と裏表紙を蛇腹式の帳面に貼り合わせるだけで完成するという「じぶんでつくる御朱印帳キット」。はさみ、でんぷん糊、ボンド、刷毛など使用する道具も自分で用意を。
御朱印帳作りのポイントのひとつが、でんぷん糊とボンドを混ぜ合わせた特製糊。表紙の紙とボール紙などを貼り合わせるときなど、この特製糊を丁寧に塗ってムラなく貼り合わせることで、本格的な仕上がりに!
キットに同封されている6枚のクラフト紙も御朱印帳作りに大活躍。特製糊を塗るときに敷いたり、表紙とボール紙がしっかり貼り合わさるようにクラフト紙の上からよくこすったり。手順に従いながらクラフト紙を上手に使おう。
御朱印帳の要でもある蛇腹式の本文紙は、手作りするには難易度が高いため、職人による完成品が付いてくる。表紙・裏表紙を仕上げたら、蛇腹本文を特製糊で貼り合わせて完成。約1日、糊が乾くまで上に重りを乗せておこう。
DATA
イー・ファクトリー

「自分でつくる御朱印帳 蛇腹キット(しろ) 小サイズ」1,350円(税込)
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