ロゴデザインでやるべき5つのこと 〜ロゴFIXまでの過程を全公開!〜
①ビジョンに基づいてロゴ案を作成
②カラーロゴのコンセプトを強化
③単色でも成り立たせる
④ロゴの展開案・世界観まで作る
-アルファベット
-プロフィール画像
-ロゴの世界観
⑤最後のブラッシュアップ
-単色ロゴの模様を変更
-カラーロゴのグラデーションと模様の調整
-カラーロゴの色彩調整
※AIDとは
AIDとは「Ameba Innovation Designers」の略で、Amebaが提供しているサブブランド事業のデザイナーの集まりです。
①ビジョンに基づいてロゴ案を作成
AIDリーダーが定めた下記のビジョンやキーワードに基づいてロゴを作っていきます。
Vision
DESIGNの力で社会に新たな価値を創出する
AID IZM
Enjoy Innovation!共創しながら、革新を楽しもう!
キーワード
革新 共創 助成 個性
私は、こちらの2案をコンペに提出しました。
A案
幾何学図形とグラデーションを組み合わせ、シンプルかつインパクトのあるロゴを目指しました。カラフルな色で「個性の集まり」と「Enjoy Innovation!」を表現。グラデーションを入れることでまだ色が定まっていない様子を表し、「創造中」と「みんなでAIDを創り上げていく」という意味を込めました。
B案
コンペには29案のロゴデザインが集まったのですが、A案は一番投票数をもらうことができ、5案に絞り込んだ第2回目のコンペに進むことになりました。
②カラーロゴのコンセプトを強化
第2回目のコンペでは、選ばれた5案にAIDリーダーからブラッシュアップポイントを伝えられ、よりコンセプトが伝わりやすいデザインになるように各々ブラッシュアップしました。
私はカラーロゴについて、「カタチとしての一工夫」「読めるロゴにする」というブラッシュアップポイントを伝えられました。
それを踏まえて、
- ●よりたくさんの図形と色を使い「個性」と「Enjoy Innovation!」を強調
- ●それらを組み合わせることで、AIDで「共創」していく様を表現
- ●形を組み合わせる際に、いびつな形、途切れた形にすることで「創造中」を表現
- ●グラデーションとシャープな形でスタイリッシュさを出し「革新」を表現
③単色でも成り立たせる
ブラッシュアップポイントでもう一つ、「単色でも成り立つようにする」というものがありました。
多数の色と形の組み合わせをコンセプトにしているロゴなので、単色にした際に色と形が見えなくなってしまうとコンセプトが伝わりません。
どうしたものか…と悩んだ結果、「模様」を入れ込むことで解決することにしました!
④ロゴの展開案・世界観まで作る
第2回目のコンペでは、ロゴデザインだけでなくロゴの展開案や世界観作りまでが課題になりました。
私は、このロゴがAIDの象徴であり、AIDメンバーの証になるようにしたかったので、メンバーの名前やプロフィール画像に使える展開案を考えました。
アルファベット
このロゴの色と図形の組み合わせは無限大です。AIDには無限の可能性があるという意味も込めて、図形の組み合わせを活かしてアルファベットを作りました。
メンバーの名前に使用するとぐっと革新的な名前になります!
プロフィール画像
ロゴに使用している図形を散りばめて、プロフィール画像の枠を作りました。 メンバーのプロフィール画像が統一されチーム感が出ますし、チーム外の人からも「あ!AIDの人だ!」と認知されやすくなることを狙っています。
また、AIDのブランドイメージ画像とロゴを使ったステーショナリーデザインも作り、実際にどういう世界観でこのロゴが使われていくのかイメージしやすくしました。
⑤最後のブラッシュアップ
2回目のコンペの結果、私のロゴが選ばれることになりました。しかし、これで終わりではありません。ここからさらにブラッシュアップして完成度を高めていきます!
※ここから先、私がどのようにブラッシュアップをしていったか、詳しい工程はこちらのblogをご覧ください。
松本 美由貴(まつもと みゆき)
多摩美術大学卒業後、2012年サイバーエージェントへ新卒入社。アメーバブログや複数のコミュニティサービスのデザイナーを経て、現在はグループ会社(株)ASTROBOXにて占いサービス「Ameba占い館SATORI」のデザインを担当。2歳の女の子のママ。