デザイナーとして末永く活躍したいなら色の知識は必須 色彩検定で"もっと"デザインスキルを磨こう!

デザインワークにおいて、その印象を大きく左右する視覚情報のひとつが色彩である。本記事では、プロのデザイナーにとって「色」がなぜ重要であるかを、あらためて考えていく。さらに、色に関する知識と技能を問う検定試験「色彩検定」の出題問題や、色彩講師のインタビューも紹介。色彩について興味がある、あるいは今まさに色彩検定の資格取得を目指し勉強中という人は、ぜひ参考にしてほしい。

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(3) 色彩検定を受験してみよう!

プロのデザイナーとして活躍していくためには、色彩の知識が重要であることは先ほど述べた通りだ。また、理論に裏打ちされた色彩知識は、クライアントとの打ち合わせ時にも大きな武器となる。「この色がカッコイイと思った」という曖昧な説明では、クライアントは決して納得しないだろう。きちんとクライアントに説明して納得を得られれば、デザイナーとしての評価も上がるはずなので、ぜひ身につけてほしい。

社団法人全国服飾教育者連合会(A・F・T)の色彩検定は、プロの仕事に直結した色彩の基礎知識から応用までを、論理的かつ体系立てて習得したい人にお勧めの検定試験だ。学習内容によって1~3級と3つのレベルが設置されているため、自分が理解したい色彩の知識を、段階的にしっかりと勉強できる。晴れて合格すれば、色に関して専門性を備えているという客観的証明として、名刺や履歴書のプロフィール欄に付加することもできる。色彩検定はさまざまな業界で広く認知されているので、自己をアピールする武器のひとつになる可能性も高いだろう。

[バナー問題の解説] 正解は(2) 色の心理的効果のひとつに「進出色と後退色」があります。一般的には、赤、オレンジ、黄などの暖色は近づいて見えるので進出色、青などの寒色系は遠くにあるように感じられるので後退色といわれています。このような効果をうまく利用することで、奥行き感を出すことができます。

色彩検定の検定内容

色彩検定とは、社団法人全国服飾教育者連合会(A・F・T)が1990年より実施している、色に関する知識や技能を問う文部科学省後援の検定試験だ。これまで感性やセンスによるものと思われがちだった色に関する知識や技能を理論的・系統的に学ぶことで、誰もが「理論に裏付けられた色彩の実践的活用能力」を習得できることを目指している。色に関連した幅広い問題が出題されるのが特徴だ。色彩の知識が習得できる検定試験としては長い実績と知名度を誇り、毎年、広告、デザイン、インテリア、ファッション業界からメーカー、一般職まで幅広い分野で色のスペシャリストを輩出している。

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2010年度 受験状況 ※合格率は対実受験者
2011年度 冬期検定(全級実施)

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