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作業が捗る!クリエイティブワークが楽になる作業効率化「Tips」

2024.05.16 Thu

不正AIをAIで制するクリエイターの救世主として注目!

画像生成AI学習防止ツール「emamori」と「Glaze」でクリエイターの権利を守る(後編)

文・画像:塚本建未

前回の記事「画像生成AI学習防止ツール「emamori」と「Glaze」でクリエイターの権利を守る(前編)」で解説したように、不正な学習によって開発された生成AIシステムや、他人の著作物を使って生成AIで著作権侵害を繰り返す人物らによって引き起こされたクリエイターの権利侵害に対して、これを保護するツールの研究開発が活発になっています。「emamori」は、そうしたツールの国内における代表格ですが、海外にも同様なツールが提供され始めています。そんな中で最も注目を集めるツールの一つが「Glaze」です。

今回は、不正な生成AIシステム・生成AIの不正利用から保護するツールとして注目されている「emamori」と「Glaze」についての後編として「Glaze」の使い方やメリット・デメリットなどをメインに紹介します。
※前編「emamori」の解説についてはこちら

作品をAI学習をさせない「Glaze」

まず、Glazeとはどんなツールなのかを確認していきましょう。 

 

Glazeとは
Glazeはアメリカ合衆国・シカゴ大学のSAND Labという研究開発チームが開発した、画像生成AIの学習データ利用を防止するツールです。「Stable Diffusion」や「Midjourney」といった無断でネット上の画像データを学習したといわれている生成AIシステムに、自身のデータが混入してしまうことを防止することに役立ちます。技術的には、作品に目立たないノイズを追加しAIに作品をご認識させることで、学習データとして取り込まさせないようにするシステムになっています。前編で紹介したemamoriで使われいるMistとほぼ同様のシステムですが、Glazeはより高い保護機能があるといった評価が聞かれます。

上の画像はGleze公式ページからの引用です。保護処理前後のイラストを比べてみても大きな差は感じられなく、すでに多くのプロクリエイターに利用されています

塚本 建未
ライター・編集者・イラストレーター
フリーランスのライター・編集者・イラストレーター。高校はデザイン科を卒業し、大学は、文学部とスポーツ科学部の2つの学部を卒業。フィットネス・トレーニング関連の専門誌で編集者・ライターとしてキャリアを積む。メインの活動の場をWebメディアに移行してからは、ITツール紹介やWebマーケティング分野などを得意領域として活動を続けている。
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