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Lesson 06 iUIを使った UIデザインの構築 - Webデザイン表現&技法の新・スマートフォン編

2024.4.30 TUE

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Lesson 06 iUIを使ったUIデザインの構築 - Webデザイン表現&技法の新・スマートフォン編

Webデザイン
表現&技法の
新・スタンダード


Lesson06 iUIを使った
UIデザインの構築

制作・文 樋山 淳

iUIは元々iPhone向けに開発されたWeb用UIのライブラリ群だ。iPhoneユーザーであれば見慣れたインターフェイスを使うことができる。もちろん、Androidユーザーにとっても使いやすいインターフェイスだろう。 iUIは元々iPhone向けに開発されたWeb用UIのライブラリ群だ。iPhoneユーザーであれば見慣れたインターフェイスを使うことができる。もちろん、Androidユーザーにとっても使いやすいインターフェイスだろう。


01

iUIは本来iPhone向けに開発されたUIライブラリだが、現在はスマートフォン用のUIライブラリとしてよく使われるようになった。

利用方法は、まずhttp://code.google.com/p/iui/からiUI関連のデータをダウンロードする【1-1】。次にダウンロードしたzipデータを解凍し、その中にあるiuiディレクトリを所定の位置に設定すれば利用できるようになる【1-2】。注意する点としては、iUIのディレクトリすべてを必ずコピーして使うこと。内容やディレクトリ構造を変えると動かなくなる。

【1-1】2011年11月現在の最新バージョンはui-0.40-alpha1.zipとなる
【1-1】2011年11月現在の最新バージョンはui-0.40-alpha1.zipとなる


【1-2】2011年11月現在の最新バージョンはui-0.40-alpha1.zipとなる
【1-2】ダウンロードしてきたデータを解凍すると、iUI本体を含むデータとサンプルデータのふたつのフォルダができる

02

実際にサンプルを見ながら使い方を説明していこう。

ページ構成は【2-1】のようになっている。基本はどのページからもiUIのディレクトリからiui.jsとiui.cssを読み込みに行くようにしている。また、iUIのディレクトリの中身を見てみればわかるが、基本はJavaScriptとCSSと画像ファイルが格納されており、JavaScriptでそのデータを表示しているに過ぎない。

【2-1】今回はサンプルなので、かなり簡素に作っているが、実際運用を始める場合もページとiUIとの関係は変わらない
【2-1】今回はサンプルなので、かなり簡素に作っているが、実際運用を始める場合もページとiUIとの関係は変わらない

03

iUIに関しては、実際にサンプルを見ながら解説する。

【3-1】はindex.htmlのhead部分だ。まず、viewportをデバイスの横幅に合わせるように設定し、link要素でiUIのCSSファイルを、script要素でiUIのJSファイルを呼び出している。

【3-1】
【3-1】ここで重要となるのは、<link rel="stylesheet" type="text/css" href="iui/iui.css" />、<script type="text/javascript" src="iui/iui.js" charset="utf-8">の記述だ。この記述でiUIを呼び出している

04

次がメイン部分だ。ここで重要なのは、ヘッダー表示部分のdiv要素とメイン部分のul要素だ。

通常、iUIの表示はlist表示が前提となっており、ul要素を使ったlist表示を行う。その際ページジャンプには3通り指定することができる。

まずはページ内ジャンプ、そして通常のページ移動、最後に新規ページへのジャンプとなる。

ページ内ジャンプの場合、iUI.jsの機能により横スクロールしながら次ページに動くように表示される。

【4-1】Home1 ~3まではページ内ジャンプとなっており、Home4に関してはそのままページ移動するtarget=
【4-1】Home1 ~3まではページ内ジャンプとなっており、Home4に関してはそのままページ移動するtarget="_self"、新規ページでジャンプするtarget="_blank"を指定している

05

【5-1】はindex.htmlに記述されているが、初期状態では隠れている。この部分は、前部分のulのリンクから呼び出されてから初めて表示されるためだ。

この表示方法はMTなどのblogシステムのモジュールタグを利用してページを管理しやすくしている。

また、ページ内ジャンプはスクロールして表示されるので、よりスマートフォンらしい表現になる。すぐに表示されて、ユーザビリティも高いので、ページ内ジャンプを積極的に活用したい。

【5-1】通常はselected=
【5-1】通常はselected="false"として、非表示に設定しておく

06

iPhoneとAndroidのシミュレータで表示を確認してみよう。

どちらもほぼ同じように表示されているのがわかるはずだ【06-1】【06-2】。

今回はiUIの代表的な使い方を紹介してみたが、iUIの使い方はほかにもいろいろある。

最近では、レンタルサーバーでもiUIのライブラリを標準で利用できるようになっているなど、開発側、読者側が特に意識せずに利用しているケースが多い。とはいえ、デザインを自分でカスタマイズしたければiUI.jsのしくみは最低限理解しておく必要があるだろう。

【6-1】Androidのシミュレータでの表示
【6-1】Androidのシミュレータでの表示


【6-2】iPhoneのシミュレータでの表示
【6-2】iPhoneのシミュレータでの表示
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