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WordPressの運用負荷を軽減するTwitterプラグイン - 新世代Web制作テクニック総特集

2024.4.30 TUE

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WordPressの運用負荷を軽減するTwitterプラグイン - 新世代Web制作テクニック総特集
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ソーシャルメディア 11
WordPressの運用負荷を
軽減するTwitterプラグイン

WebサイトでTwitterを使用する場合に気になるのは運用の手間とコストである。ここではWordPressの構築案件でTwitterを使う場合に運用の手間を軽減するWordTwitについて紹介しよう。

制作・文/井形 信(株式会社ルクス)

BROWSER IE7over Firefox3.6over Safari3.1over Chrome10over



投稿時に自動TweetできるプラグインWordTwit

WordTwitは使いこなせれば非常に便利なプラグインであり、手間をかけずにTwitterというソーシャルメディアを有効活用できる。おもな機能を挙げると下記のとおりだ。

・記事投稿時の自動ツイート設定
・投稿内容の形式設定
・自動短縮URLとレスポンス分析
・ スマートフォン対応のプラグイン「WPTouch」との連携


WordTwit導入と初期設定

導入方法としては【01】にアクセスして、モジュールをダウンロード。pluginsフォルダに配置し、WordPressの管理画面から有効化する。

初期設定時に注意したいのがTwitterアカウントとの連携設定だ。Account Login/Tweet Massageの内容にOAuth Consumer Key/Secretを設定する箇所があるが、このエリアに入力するとなぜかエラーとなって連携設定が進まなくなる。連携設定では「Sign-in Using Twitter」をクリックし【02】、「連携アプリを認証」【03】とすれば問題なく連携できる。

【01】WordTwit(http://wordpress.org/extend/plugins/wordtwit/)
【01】WordTwit(http://wordpress.org/extend/plugins/wordtwit/

【02】Sign-in Using Twitterで認証する。
【02】Sign-in Using Twitterで認証する。

【03】OAuthの認証画面が表示される。
【03】OAuthの認証画面が表示される。


短縮URL・投稿内容の形式・特定記事カテゴリーごとの設定

それでは、WordTwitの機能の詳細を見てみよう。

URL Shortning

WordTwit では投稿時のURL を短縮URLとして投稿できる【04】。また、短縮URLサービスとしては「Bit.ly」や「Ow.ly」など複数の選択肢から選定できる。短縮して異なるドメインのリンクになるのが嫌であれば、「Local」を選ぶ形になる。ドメインはそのままに、その後のURLが自然な形で短縮形式になるのでおすすめだ。

【04】短縮URLは複数のサービスが選択可能。
【04】短縮URLは複数のサービスが選択可能。

Account Login/Tweet Message

次に投稿内容の形式の設定を行う。[title]と[link]という変数の箇所に、それぞれ記事タイトルとパーマリンク(短縮URL)が自動設定される【05】。たまに変えてみてCTRの動きを見てみるのもよい。

【05】自動ツイート時の投稿内容の設定。
【05】自動ツイート時の投稿内容の設定。

Tag/Category Options

WordPress でサイトを構築する場 合、Webサイトから多くの情報を発信するケースが多いだろう。記事カテゴリー が膨大になり、重要な記事と重要でない記事が混在する形になることもあるはずだ。その場合、自動Tweetする記事を選ぶ場合と、逆に自動Tweetしない記事を選ぶ場合の2つが考えられる。この「Tag/Category Options」では「特定のカテゴリーに対して自動投稿する」または「特定のカテゴリーに対しては自動投稿しない」という設定が可能である【06】。

【06】自動Tweetしない記事を選ぶ場合はカテゴリーIDを入力した上で下部の「Reverse behaviour (exclude tags/categories listed above)」をチェックする。
【06】自動Tweetしない記事を選ぶ場合はカテゴリーIDを入力した上で下部の「Reverse behaviour (exclude tags/categories listed above)」をチェックする。


レスポンスを分析する

Webサイト運営においては、Twitterに投稿するだけでなく、そこからWebサイトへどれくらいの流入があったかを考慮し、チューニングしていく必要がある。WordTwitではWordTwit経由でツイートされた各ツイートに対するレスポンスを自動的に測定してくれる【07】。

【07】「URL Shortening」の「Link Statics」をクリックすると参照可能だ。折ごとに確認し、CTR向上施策をチューニングするとともに、クライアントへのレポートなどにも活用しよう。
【07】「URL Shortening」の「Link Statics」をクリックすると参照可能だ。折ごとに確認し、CTR向上施策をチューニングするとともに、クライアントへのレポートなどにも活用しよう。


WordTwitProならスケジューリング、ハッシュタグも可

このWordTwitは無料で利用できるが、有料版のWordTwit Pro($39)も提供されている【08】。

Pro版のみ提供されている機能としては次のとおりだ。

・ 複数のツイッターアカウントとの連携が可能
・ ツイートに対する反応を時間軸でより詳細に把握可能
・ ツイートのスケジューリングが可能
・ ハッシュタグを柔軟に、かつ手軽につけられる
クライアントの要件に応じて、提案してみてもよいだろう。

【08】WordTwit Pro(http://www.bravenewcode.com/product/wordtwit-pro/)
【08】WordTwit Pro(http://www.bravenewcode.com/product/wordtwit-pro/


スマホ対応プラグインWPTouchとの連携

WordPressでスマートフォン対応といえばWPTouchが有名だ。WordTwitは WPTouchと同じ開発元であり、それゆえにいくつかの互換性が用意されている。 双方のプラグインをインストールしたあと、WPTouchの管理画面へアクセスして みよう。「Advanced Options」の項目に「Display Twitter link in the header」という項目があるので、チェックする【09】。すると、WPTouchの「Search」メニューの左に「Twitter」というメニューが現れる【10】。

これをクリックするとWordTwitで連携させた公式ツイッターの最新のタイムラ インが表示される。これにより遷移するための導線が増え、平均PVの向上も期待 できるので、お勧めしたい。

【09】WordTwitとWPTouchの連携。
【09】WordTwitとWPTouchの連携。

【10】WPTouchのスマートフォン表示画面に「Twitter」メニューが表示される。
【10】WPTouchのスマートフォン表示画面に「Twitter」メニューが表示される。


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【本記事について】
2012年7月28日発売のweb creators特別号「新世代Web制作テクニック総特集」から、毎週記事をピックアップしてご紹介! スマートフォンサイト特集ではデザインのルールとコーディングのポイント、ソーシャルメディア特集では従来のWebサイトとの違いと有効な活用方法、WordPress特集ではサイト構築に必要な機能と役立つプラグインなど、基本的な知識と必須テクニックを網羅した内容になっています。

※本記事はweb creators特別号『新世代Web制作テクニック総特集』からの転載です。この記事は誌面でも読むことができます。

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