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WebサイトにAmazonの関連商品・レビューを表示 - 新世代Web制作テクニック総特集

2024.4.29 MON

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WebサイトにAmazonの関連商品・レビューを表示

ここではAmazon APIを使ってWebサイト上に書評、関連商品、レビューを表示する方法を紹介する。API経由であれば、ウィジェットより高度な処理を行うことができる。

制作・文/井形 信(株式会社ルクス)

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APIの概要とリクエストの基本形式

書籍の紹介を行うAmazon APIの正式名称は「Product Advertising API」【01】であり、Amazonの商品情報や関連コンテンツについて、プログラムを通してアクセスできるサービスを提供することだ。これを利用すれば、自分のWebサイトでAmazonの商品を紹介しアフィリエイト収入を得ることができる。また、Amazonで売っている商品であれば、簡単にネットショッピングサイトを立ち上げることも可能だ。

おもな機能は次の3点だ。

(1) Amazon の商品セレクションへのアクセス
(2) Amazon の豊富な商品関連コンテンツも利用可能
(3) 紹介料の獲得

次に具体的なAPIの使い方を説明しよう。本APIで利用できるプログラミング言語としては、PHP、C#、Java、Perlの4つが用意されているが、ここではPHPを使って紹介していく。

APIの利用にあたっては次の事前準備が必要となる。

・ Amazonアソシエイトメンバーになり、「トラッキングID」をメモしておく【02】。
・ AWSアクセスキーを取得し、「アクセスキー ID」と「シークレットアクセスキー」をメモしておく【03】。

【01】Product Advertising AP(I https://affiliate.amazon.co.jp/gp/advertising/api/detail/main.html)
【01】Product Advertising API(https://affiliate.amazon.co.jp/gp/advertising/api/detail/main.html

【02】アカウント作成画面(https://affiliate-program.amazon.com/gp/flex/advertising/api/sign-in-jp.html)
【02】アカウント作成画面(https://affiliate-program.amazon.com/gp/flex/advertising/api/sign-in-jp.html

【03】アクセスキー情報のリンクから遷移する。登録時のメールからこのページにアクセスできる。
【03】アクセスキー情報のリンクから遷移する。登録時のメールからこのページにアクセスできる。


処理の流れ

「Amazon Product Advertising API」には、データを取得するためにRESTとSOAPの2種類の方法が用意されている。ここではAPIのデータをやり取りするためにAmazon公式のSOAPライブラリを使用する【04】。

本ライブラリを使用することで処理手順が簡素化される。実際の処理は次のようになる。

(1) リクエストとして送信するパラメーターを生成
(2) パラメーター付きのリクエストを送信
(3) レスポンスの処理

リクエストの作成はレスポンスとして取得したいデータについてAmazonにパラメーター付きで要求する。具体的には「http:// http://ecs.amazonaws.jp/onca/xml?パラメーター1&パラメーター2&パラメーター3&・・」となる。パラメーターとして指定できる値はOperation(処理)、Sort(並び替え条件)、SearchIndex(商品カテゴリー)やKeywords(検索キーワード)などがある。各パラメーターについてはDeveloper Guide【05】を参照してほしい。レスポンスとして返って来る内容の一覧は【06】になる。

【04】Amazon PHP SOAP Library(http://aws.amazon.com/code/4373)
【04】Amazon PHP SOAP Library(http://aws.amazon.com/code/4373

【05】Developer Guide(http://docs.amazonwebservices.com/AWSECommerceService/2011-08-01/DG/CommonRequestParameters.html)
【05】Developer Guide(http://docs.amazonwebservices.com/AWSECommerceService/2011-08-01/DG/CommonRequestParameters.html

【06】自動Tweetしない記事を選ぶ場合はカテゴリーIDを入力した上で下部の「Reverse behaviour (exclude tags/categories listed above)」をチェックする。
【06】http://docs.amazonwebservices.com/AWSECommerceService/2011-08-01/DG/CHAP_ResponseGroupsList.html


キーワード検索して結果を表示

さて、ここではキーワード検索を行い、結果を表示する。たとえば、Webサイトで検索キーワードに対して処理をすることで、ユーザーにフィットした商品を動的に表示することが可能だ。

サンプルコードは前述した通りの流れで「Web Creators」で検索した結果を表示する【07】【08】。

レスポンスの処理部では、「$result['レスポンスグループ']['エレメント']」で要素を表示している。実際にどのような要素が返って来ているかについては、「var_dump($response)」などで確認できる。

【07】
【07】

【08】「web creators」で検索した結果。
【08】「web creators」で検索した結果。


特定商品の関連商品の表示

Amazonは商品に対して関連商品の情報も持っており、それを取り出すこともできる。特定の商品だけでなく、関連商品を見せることでアフィリエイト成果の向上が期待できる。

サンプルコードはレスポンスグループとして'Similarities'を指定し、各要素を取り出している【09】。結果は【10】になる。

【09】WordTwitとWPTouchの連携。
【09】

【10】
【10】「web creators特別号」の類似書籍を表示。


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【本記事について】
2012年7月28日発売のweb creators特別号「新世代Web制作テクニック総特集」から、毎週記事をピックアップしてご紹介! スマートフォンサイト特集ではデザインのルールとコーディングのポイント、ソーシャルメディア特集では従来のWebサイトとの違いと有効な活用方法、WordPress特集ではサイト構築に必要な機能と役立つプラグインなど、基本的な知識と必須テクニックを網羅した内容になっています。

※本記事はweb creators特別号『新世代Web制作テクニック総特集』からの転載です。この記事は誌面でも読むことができます。

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