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多メディア化と運用コスト増大を解決するWeb構築提案 - 新世代Web制作テクニック総特集

2024.4.30 TUE

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Web制作テクニック総特集

ソーシャルメディア 05
多メディア化と運用コスト増大を
解決するWeb構築提案

Facebookは運用が肝心。とはいえ、既存Webサイトと既存ブログ、さらにはTwitter等々も含めた精緻な運用の手間は馬鹿にならない。そこを解決できる仕組みを提案していく必要がある。

解説/早乙女拓人(株式会社ワークス) 清水 豊(株式会社ワークス) 村原郁夫(株式会社ワークス)



運用手間の増大はそのままクライアントのコスト増大になる

すでに多くのクライアントがWebサイトの運営を行っているだろう。そのWebサイトは顧客への最新情報の提供とともに、SEO的観点からも、できるだけ高頻度な情報更新を旨として運営されていることが多い。そのため更新には、情報ネタの収集、および素材となるテキストや画像の決定といった手間が発生し、クライアント運用担当者の人件費というコストにつながる。また、このWebサイトがもしまだCMS化していない場合、この更新には専門業者によるハンドリングが必要となり、さらに外注費というコストが発生してしまう。それに加え、昨今ではTwitter対策やFacebookの運用も求められてくる。これだけ多くのメディアを管理することができる担当者が、果たしてどれだけいるだろうか。

ご存じの通り、Facebookをはじめとするソーシャルメディアにおける成功の鍵が、しっかりとした運用にあることに異論はないだろう。

しかしそれは反面、クライアントにとって非常に大きな運用労力とコストを強いるものとなりがちである。


1ソース多メディア展開の構築による解決提案

幸いなことにFacebookにはこれらを解決する手段がすでに備わっている。まずはブログを更新とともにタイムラインに連動する。そしてRSSを利用した手法により、ブログの内容をFacebookにつなげる。

さらにはタイムラインの内容をTwitterに連動する。Facebookが用意しているTwitter連動アプリを利用することで、かなりの安定性をもってリアルタイムにタイムラインの内容を流していくことが可能だ。また、Twitterからmixiを連動させることで、本来Facebookとはライバル関係にあるmixiにまで拡散することができる【01】。

さて残るはWebサイト。Facebookアプリの一種である「Like Box」を利用し、タイムラインの内容をWebサイトTopに表示する。Facebookアカウントを持っている閲覧者であれば、そこからFacebookページや記事に「いいね!」することもできる優れものだ。

たったこれだけのことで、大きなコストや手間を必要とせず、Facebookを軸とする多メディア展開が可能になる。これを利用しない手はないだろう。

しかし問題は残る。原則Webサイトのページとほぼ同じ内容になることの多いFacebookのカスタマイズページを、Webサイトと別に運営していたのでは、情報更新の手間は単純に倍になり間違いも起こりやすい。ここを解決することが、これからのWeb戦略提案の肝の一つになる【02】。

【01】Facebookページを軸とする情報連動を構築することで、1つの情報更新で多くのメディアに拡散していくことが可能になる。
【01】Facebookページを軸とする情報連動を構築することで、1つの情報更新で多くのメディアに拡散していくことが可能になる。

【02】CMSを軸とした情報DBの一例。これによってWebサイト、Facebookページ、そしてスマートフォンまでをも含んだ一元管理体制を作る。
【02】CMSを軸とした情報DBの一例。これによってWebサイト、Facebookページ、そしてスマートフォンまでをも含んだ一元管理体制を作る。


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【本記事について】
2012年7月28日発売のweb creators特別号「新世代Web制作テクニック総特集」から、毎週記事をピックアップしてご紹介! スマートフォンサイト特集ではデザインのルールとコーディングのポイント、ソーシャルメディア特集では従来のWebサイトとの違いと有効な活用方法、WordPress特集ではサイト構築に必要な機能と役立つプラグインなど、基本的な知識と必須テクニックを網羅した内容になっています。

※本記事はweb creators特別号『新世代Web制作テクニック総特集』からの転載です。この記事は誌面でも読むことができます。

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