火曜。「Y-SHARE」を紹介します。

インタビュー

2013.8.26 MON

1年生になったら～ 1年生になったら～♪　ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか？　毎月第3週に、その曜日の出来事を毎日更新でお届けします！

今月の1年生デザイナー

岩村萌子さん（カジグラ）

〔プロフィール〕
いわむら・もえこ●東京生まれ、福岡育ちの29歳。地元の高校を卒業後、熊本大学・教育学部に進学。教育について広く学んでいたが、就職活動をするにあたって、あらためて仕事について考えてみた結果「自分がいちばん好きなことを仕事にしたい」という思いを強くする。もともと絵を描くのが好きだったということもあり、新たにデザインの勉強をはじめることを決意。大学卒業後、福岡デザイン専門学校に進み、グラフィック、パッケージデザインを学ぶ。専門学校卒業後は、福岡の印刷会社に就職。クライアントとデザイナーをつなぐ役割を担い、さまざまな印刷物にたずさわる。その後、さらにクライアントの役に立てる仕事に就きたくなり、縁のあったカジグラに転職を果たす。入社して9ヵ月、デザイナーとしてのスタートは遠回りだったかもしれないが、日々、さまざまなデザインに挑戦中。彼女の目標は、これまでの自分のキャリアを活かして、きめ細かくクライアントのリクエストに応えられ、将来的には企画などからより深く仕事に関われるようになること。そんな岩村さんの、多忙な一週間をお送りします！

カジグラとは？

2007年設立。アートディレクター・ロゴ家の梶原道生氏が率いるデザイン事務所。企業・団体のロゴ制作やグラフィック広告を中心に、ブランディング、営業戦略、コンサルティングなどをトータルに見据えたデザインを手がけている。

http://kajigra.com/

7:30　起床

9:30　出社

会社に着いたら、郵便受けをチェックして、まずは掃除から。事務所がまだ新しいので、きれいな環境で働けて嬉しいです。弊社オフィスの入り口はこんな感じです。

▲弊社オフィスの入口です

弊社は「Y-SHARE（住所にちなんで“薬院シェアオフィス”の略）」というシェアオフィスを運営し、現在、5つの会社と一緒にオフィスを共有しています。プラン二ング、建築設計、プロダクト、Web制作などそれぞれの領域の専門家が集まっており、一緒に仕事をすることもあります。まったく別々に仕事をしていても、いろいろな刺激をもらえる素敵な環境です。

▲資料棚と打ち合わせスペース。共有で使っています

9:50　「のし」制作開始

昨日制作した「のし」の素材をレイアウトしていきます。今回は、のしの基本系を守りつつシンプルにしたいのですが、シンプルな中に、どうお客様らしさを出すか……なかなかいいデザインが出てきません。

10:10　食品ラベル入稿作業

昨日、先方に確認をお願いしていたシールがOKになりました。入稿データを制作して、印刷会社に入稿します。以前は印刷会社にいたので、入稿データにミスがあると、どんなに迷惑がかかるかは知っているつもり。入稿するたび、未だに毎回緊張しますが、慎重にミスがないように作業します。

11:30　新規コンペ案件について

新規にコンペ案件の相談がきました。私も関わることになるので、資料に目を通します。大きなお仕事の話なので、私にとっては初めての部分も多い案件です。ドキドキ。

13:00　ランチ

事務所近くのお店で、ランチ。これで500円！　福岡が好きで福岡でお仕事していますが、美味しいものがお手頃な値段で食べられるのも、ここを離れられない理由のひとつかも……!?

▲事務所近くのお店でランチ

14:00　のし

社長にチェックしてもらいながら、午前中の続き。やはり、「のし」なので、贈る人、もらう人のことが一番だとアドバイスをもらい、お店のロゴはあまり目立たないようにする方向に。使われるシーンを想像する大切さを感じました。また、それぞれのパーツももっと柔らかく上品になるように、と指摘を受けました。キレイなラインにするのは、なかなか難しいです。