第1話 社会人スタートはベンチャー企業の一期生 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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転職はゴールではない 3年目の壁、5年目の転機

“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!


第8回 株式会社アジケ 梅本周作さんの場合


Web制作会社アジケの代表取締役である梅本周作さんは、現在29歳。昨年、28歳の若さでアジケを独りで立ち上げた。もともと前職を退職した時点では、起業ではなく転職という選択肢を考え、憧れていた会社を数社受験。しかし「自分が目標とする人たちはみんなゼロからスタートしている。それならば、土壌のできている会社に就職するのではなく、自分もゼロからもがいた方がいいかもしれない」と思い直し、途中ですべて辞退することに。現在ではスタッフ3名を抱える、Web制作会社を経営する立場となる。起業までに在籍した2社での経験、そして起業にまつわる、さまざまなお話をお伺いしました。

[プロフィール]
うめもと・しゅうさく●奈良県出身の29歳。同志社大学商学部卒業後、関西のベンチャー企業に幹部候補・一期生として就職、トップの元で経営企画にたずさわる。その後、もともと興味を持っていた東京の出版系IT企業に転職。ブログやSNSエンジンなどのソリューション事業にたずさわる傍ら、Webプロデュースを経験する。2007年8月、株式会社アジケを設立。コミュニケーション企画の立案から制作までを一手に引き受ける。現在はクリエイティブ、情熱、謙虚をモットーに、スタッフ、クライアント、地域社会など、関係する人たちすべてに貢献できる会社を目指し、邁進中。
http://www.ajike.co.jp


第1話 社会人スタートはベンチャー企業の一期生

──梅本さんは大学時代からフリーでWeb制作をなさっていたそうですね。
梅本●そうですね。大学時代のWeb制作はアルバイト感覚で知人やバイト先のサイトを趣味で作らせてもらった程度のものでしたけど……いろいろやりましたね。CGIでショッピングカートを作ったり。小学校6年生の頃に古いパソコンをもらったのがきっかけで、もともとパソコンには慣れ親しんではいました。

──就職活動をされるにあたって、Web制作の道にそのまま進むという選択肢もあったかと思うのですが、いかがでしょうか。
梅本●いや、デザイナーに憧れてはいたのですが、すべて独学だったということもあり、そういうことは考えていなかったですね。普通に就職活動をして、外資の大手コンサルティング会社やメーカーの内定をもらいました。でも、最終的に入社したのは、関西のベンチャー企業でした。

──普通だったら外資系大手を選びそうなのに……ちょっとめずらしい選択だったかもしれませんね。
梅本●そうかもしれません。自分はちょっとあまのじゃくなところがあるので(笑)。そのベンチャー企業はいろいろ手広くやっていた会社だったので、一言では説明しにくいのですが……その当時、会社は上場を目指していて、それに向けての準備などを行っていました。その中で新卒の一期生という形で採用された覚えがあります。

──なるほど。それはやりがいがありそう。
梅本●そうですね。僕は経営企画室に配属されたので、かなり会社経営を近いところで学ぶことができたと思います。社長もかなり個性的な人で、その近くでいろいろと面白い経験ができましたね。業務としては、マーケティングや関連会社のサイトディレクション等を行いました。とにかく、自分は何が得意なのかをいろいろと模索している状態だったのを覚えています。

──梅本さんは現在会社を経営されている立場になるわけですが、もともと会社経営に興味があったのでしょうか。
梅本●実家が建設会社をやっていたりするので、会社経営ということが身近ではあったのですが、独立志向は特になかったですね。実家は兄が継いだので、自分は特に縛りもなかったので……。

──なるほど。そのベンチャー企業を2年後に退職するわけですが、新卒一期生としてはかなり引き止められたのではないでしょうか。
梅本●そうですね……でも、ちゃんと納得していただいて、けんか別れではないです。今ではその会社の子会社のサイト制作などもやらせていただいたりして……つながっていますね。


(取材・文:草野恵子  撮影:栗栖誠紀)


株式会社アジケ
http://www.ajike.co.jp/
インターネットコミュニケーションの企画・制作までを幅広く、かつ柔軟に手がけているアジケ。社名の“アジケ”という言葉は、池波正太郎の小説に出て来た「味気ない」という言葉を由来とし、「クライアントの課題とニーズに応えるだけでなく、そこにほんのり“味気”をつける」ということを表す。良質なサイト制作を、少数精鋭で着実に一歩一歩積み上げていくことで、社会に貢献していくことを目指している。


アジケ(自社サイト)

http://www.ajike.co.jp

ファンタスタープロモーション コーポレートサイト

http://www.fantastar.co.jp/

SIGGボトルデザインコンペティション2008 プロモーションサイト

http://www.sigg-jp.com/compe2008/index.html

次週は「第2話 出版系IT企業に転職」についてお届けします。



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