第3話 キャリアアップを目指し、転職 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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転職はゴールではない 3年目の壁、5年目の転機

“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!


第12回 有限会社 ハビタス 松下 勝さんの場合


子どもの頃から物作りが好きだったという、有限会社ハビタスのディレクター・松下勝さん。21歳の時にパソコン初心者という状態で入学した専門学校Webデザイン科で、Web制作の醍醐味を初めて味わう。それ以降、Webの「作る楽しみ」へとどっぷり突き進むことに。卒業後はいくつかの制作会社でディレクターや制作を経験、現在の会社・ハビタスは3社目となる。現在ではさまざまなWeb制作はもちろん、ただ作るだけでなく「どのように運用していくのか」をクライアントに寄り添いながら提案をおこなっている。そんな彼に、これまでの軌跡、そして現在、未来の仕事について、詳しくお話を伺ってみました。


第3話 キャリアアップを目指し、さらに転職へ

──出向された大手旅行代理店のブロードバンド部門では、どんなことをされていたのですか?
松下● RSSの情報配信サービスをやっていました。残念ながら今はもうなくなってしまったのですが……。その他にはイントラネットのサイトを更新したり、デジタルの旅行パンフレットを作ったり。

──これまでの会社に比べて、会社としては格段に大きな大手旅行代理店だったわけですが、いかがでしたか?
松下
●会社は大きかったんですけど、ブロードバンド戦略室自体は10名ちょっとの規模で、他の部署の方とはあまり関わる機会もなく、特に違いを感じるというほどのことはありませんでした。僕の他にもうひとり出向で来ていた方がいて、事実上、その人がRSSサービスの中心を担当していたんですけれども、その方とは今でも仲が良いですね。


──お話を伺っていると、松下さんは辞めた会社の上司や同僚とも、ずっと仲良くされているようですね。意外とめずらしいことかもしれません。
松下●人には恵まれているなと思いますね。自分は仕事に積極的に関わっていきたいという思いが強いので、意見をかなりはっきり言うタイプだと思うんですよ。「こうしたほうがいい」とか「こうしましょうよ」という感じで。意外と、その辺りを気に入ってもらえたりするのかなと思います。ですから、通常、転職するときって、今までいた会社を辞める方が大変だったりするものですけれど、僕は一度もそういう経験はありません。辞める理由をはっきりと明確にお話しして、納得してもらえたからではないかと思っています。


──なるほど。その後、またもや会社を1年とちょっとでおやめになりますね。この理由は?
松下●1年ほど旅行代理店への出向を体験したのですが、ある程度自分なりのやり方がわかってきたので、キャリアアップしたいなと思い始めたんです。それで会社側と相談して辞めることに。出向先で運用を担当するのも非常に自分のためにはなったんですけど、それだけじゃなくて、もっといろいろな案件に関わっていきたいと思っていて。自信もついて、欲が出てきたというか……。さらには、お給料もアップしたいというのもありました。自分の中では、純粋に制作だけでやってみたいという思いがあったんですよね。

──ちなみに、そのときはおいくつ?
松下●23歳です。辞める話を会社側にしたときには、フリーランスも視野に入っていました。ひとりでやってみたいなという気持ちと、その一方で会社に所属した方がいろんな人と関わって良いものが作れるんじゃないかとか……いろいろ試行錯誤はありましたね。

───結果的にフリーランスではなく、転職という選択肢を選ばれてハビタスに入社されたわけですね。
松下●はい。フリーランスになろうか迷っていた時期に、ちょうど専門学校の同級生だった溝田から誘われて、1度ハビタスを見学に来たんです。そのときに話をさせていただいて、代表の森とも話をさせてもらって……それで「ここなら協力してやっていけそうだな」と確信しました。学生時代から溝田とはずっと情報交換していたので、どんな仕事をしているかもある程度知っていましたし、やっぱり知り合いがいることで安心感もありました。

(取材・文:草野恵子  撮影:谷本夏)


有限会社ハビタス
http://www.habitus.co.jp/
インターネット黎明期からWeb制作に携わる森幸久氏が、2002年に立ち上げたのが有限会社ハビタスである。Webサイトの構築・運用・コーディネートはもちろん、コンサルティング、コンテンツ制作も行っており、Web以外にもパンフレットやポスターなどのグラフィックデザインも手がけている。


森美術館会員管理システム(システム導入コンサルティングを担当)

http://www.mori.art.museum/jp/mamc/index.html


ジャパンタイムズ

http://club.japantimes.co.jp/

次週は「第4話 プログラミングもコンサルティングも」についてお届けします。



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