iPhone、iPadといった新しいデバイスが登場し、キャズムを超えたと言われるTwitterの一般化が相まったことで、これまで以上にコミュニケーションの速度が加速していることを感じている。そこに加えて「
Ustream」がTwitterと連動。コンテンツを見ている人達で共有・参加することができるだけでなく、Twitterの特徴であるリアルタイム性から情報の伝搬度が爆発的に上がった。さらにUstreamがiPhoneアプリとなって登場することで、中継・放送することのハードルが画期的に下がった。以来ソフトバンク(株)の孫正義社長の会見生中継や、「
Dommune」のような本格的DJプレイ中継番組、音楽の夢を持ってるアーティストたちのシェアハウスをもうけて毎週USTREAMでライブ配信する“WALKMAN”のキャンペーンサイト「
Play You.House」、「
スナックエリー」のようなゆるゆる面白トーク番組など、さまざまなコンテンツが出てきていて、僕自身もいくつかの番組を楽しんでいる。
Dommune なにがおもしろいかと考えてみると、コンテンツそのものや中継されているもの自体を楽しんでいると同時に、ほかの人とその場のフィーリングを共有していることであったり、自分がその場に参加して盛り上がったりしていることが大きい。
このことをひとりのつくり手としてとらえたときに、完成度の高いコンテンツやデザインをつくるのと同時に、コンテンツ周辺の文脈の設計をどうするか、そこにたどり着くための導線をどのようにつくるのかといった、全体の構想を意識してつくるのはとても重要なことだと再認識させられる。
このことはUstreamを使ったコンテンツに限ったことではなく、企業の情報サイトでも広告コンテンツでも同じことで、「何を」、「どのように」伝えるのがベストかというコミュニケーションをつねに意識したうえで、各々のデザインをすることがとても大切だ。
私たちをとりまくツールやサービスは、どんどん新しくて手軽で便利なものになっていくが、基本となる視点はぶれないでつくることがとても大事だとUstreamコンテンツが広がっている様をみてあらためて感じた。
Play You.House■今回のクリエイター
吉原 潤(株式会社ロクマル二 アートディレクター/デザイナー)
1972年京都生まれ。2001年から2007年に(株)ビジネス・アーキテクツ、2007年から2008年にtha ltdに在籍し2009年4月より602 incの一員に。アートディレクターとして富士重工業(株)(スバル)、ヤマハ(株)、富士フイルム(株)、ソフトバンク(株)、三井不動産レジデンシャル(株)、東京都写真美術館などの大企業のコーポレートサイトおよび、ブランディングコンテンツのアートディレクション/デザインを数多く手がける。
プロフィール:
http://creative-award.channel.yahoo.co.jp/index.php?itemid=137