総務省、スマートフォンの利用者情報の取扱いに関する提言を公表
総務省、スマートフォンの利用者情報の取扱いに関する提言を公表
総務省は、スマートフォンの利用者情報の取扱いに関する提言「スマートフォン プライバシー イニシアティブ -利用者情報の適正な取扱いとリテラシー向上による新時代イノベーション-」を公表した。
同提言は2009年4月から開催している「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」の下に、2012年1月に設置された「スマートフォンを経由した利用者情報の取扱いに関するWG(ワーキンググループ)」によって取りまとめられたもので、2012年6月30日から7月20日まで行われた意見募集の結果も反映されている。
同提言では、スマートフォンの急速な普及の中で、行動履歴や通信履歴などの利用者情報を蓄積している現状を指摘。利用者情報をアプリが外部へ送信している場合もあり、利用者情報の利用目的などが不明瞭な場合があるとしている。このような状況に利用者の不安が高まっていることを踏まえて、スマートフォン・プライバシーに関する包括的な対策を提案している。
提案の内容は、(1)アプリ提供者や情報収集モジュール提供者などを中心に、スマートフォン関係事業者に広く適用可能な「スマートフォン利用者情報取扱指針」を示す、(2)第三者によるアプリ検証の仕組みなど、指針の実効性を上げるための方策を提案、(3)利用者リテラシー向上のための情報提供・周知啓発方策を提案、(4)国際連携の推進の4点について取りまとめている。