ドコモ、新動画圧縮方式「HEVC」の復号ソフトライセンスを3月中に提供開始
ドコモ、新動画圧縮方式「HEVC」の復号ソフトライセンスを3月中に提供開始
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)は、国際標準規格の新動画圧縮方式「HEVC」で圧縮された動画を、モバイル機器やPCで復号するソフトウェアを、国内外の事業者向けに3月中に提供開始すると発表した。
HEVCはMPEG-4 AVC方式の次世代規格で、MPEG-4 AVCと比較して、同品質の動画を約半分のデータ量に圧縮できる。今回提供するソフトウェアは、同規格で圧縮された動画をモバイル機器やPCなどの汎用動画プレーヤーで再生できるように復号するもので、スマートフォンでのフルHD再生に対応しており、高効率で復号するため滑らかな再生を実現する。また、PC上ではフルHDの4倍の解像度に相当する4K動画の実時間再生にも対応している。
同社は同ソフトをライセンス提供することでさまざまな企業によるHEVC方式の導入開発を促進し、スマートフォン/タブレット向けの動画サービスの高画質化および通信ネットワーク負荷の軽減を目指すとしている。また、今後、dビデオやdアニメストアなど同社の動画サービスにHEVCを取り入れることも検討している。