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コラム

2013.2.27 WED

第11回(最終回) 電子書籍は地域の思いをつなげる新しい「場」に

第11回(最終回) 電子書籍は地域の思いをつなげる新しい「場」に

2013年02月27日
TEXT:佐藤 勝(株式会社フレア)


※本記事は連載「電子出版で地域を救う! 沖縄県産本を日本全国、そして世界へ」の第11回(最終回)記事になります。

電子出版へのニーズを感じたシンポジウム
2013年3月にオープン予定の電子出版プラットフォーム「Book Toaster」(http://www.facebook.com/booktoastrer)の立ち上げに関連し、2月21日に沖縄県宜野湾市で電子出版のシンポジウムが開催され、沖縄県内の出版・印刷関係者を中心に約60人が集まった。プロジェクトを推進する株式会社Nanseiの沖田民行さんは、「電子出版に乗り出すことは必要だが、どうやってはじめるべきか? といった問題意識の方が多くいらっしゃいました。その部分をBook Toasterがお手伝いできるように、いっそう力を入れていきたいですね」と話す。3月8日には、日本と台湾の企業関係者が参加する「ワールドビジネスフェア2012」(沖縄県産業支援センター)にも出展し、広く協力者や参加者を募っていくという。

南風原町の電子書籍と「おきなわ文庫」の今後
「沖縄eBooks」を運営する株式会社近代美術では、電子書籍の受託制作を事業化しようと、榎本伸司さんが中心となってEPUB3フォーマットによる制作体制を整えつつある。2012年2月から制作してきた南風原(はえばる)町の電子書籍は、地域を知る貴重な資料だ。榎本さんは「今後は地域の人々の生活、歴史、文化を語り継ぐ魅力のある資料を誰でも利用できるよう、電子図書館など閲覧環境の整備に向けて提案をしていきたい」と語る。

電子書籍での復刊が進む「おきなわ文庫」は、2月末時点で76冊が発行。株式会社おきなわ文庫の秋山夏樹さんは、「おきなわいちば」「月刊コミックチャンプルー」「この島のものづくり」など、ほかの沖縄県産本も「ブックリスタ」を通じて各電子書籍ストアへと送り出している。今後も、魅力的な沖縄県産本を幅広く取り上げていきたい考えだ。

地域発の電子出版を立ち上げる5つの条件
電子書籍で地域の魅力や文化を掘り起こして発信する。その活動を立ち上げ、継続していくために必要な条件はなんだろうか。連載を通じて考えてきたことを5つのポイントにまとめてみた。

(1)地域のクリエイティブ企業の参加
電子書籍の発信そのものは大がかりな設備投資をせずとも実現可能だが、多彩な電子書籍を掲載していくポータルサイトなども重要になる。電子書籍の制作やWebサイトのデザイン・運営などの担い手として、地域に根ざした印刷会社、デザイン会社などの参加が必須となる。

(2)自治体などの理解と支援
電子書籍という新しい事業で直接収益を上げていくのは難しいのが現状。だからこそ、電子出版を地域に貢献する事業と位置づけ、自治体が助成金などの支援を行うことで、安定的に事業を続けることが可能になる。

(3)地域外も意識した電子書籍のプロモーション
電子書籍を発信するだけでなく、そこに人を誘導するためのプロモーションや話題づくりが欠かせない。「miyazaki ebooks」(連載第8回)が実践しているように、ポータルサイトのアクセス分析などの努力も求められるだろう。

(4)電子書籍を読む行為そのものの普及
電子書籍市場がさらに大きくなり、「電子書籍を読む」という行為そのものが、より多くの人の生活様式に溶けこんでいく必要がある。電子書籍市場を盛り上げるためのソニー、ブックリスタ両社の取り組み(連載第7回)のように、業界全体の努力も地域の取り組みを後押しすると考えたい。

(5)情熱をもったプロジェクトリーダー
電子出版の実現にはさまざまな課題や困難が待ち受けている。それらを乗り越える原動力には「すぐれた名著を次の世代に受け継いでいきたい」「地域の魅力を自分たちの手で発信したい」といった熱い思いがある。情熱をもってプロジェクトをリードし、多くの協力者を引き寄せていく「人」の存在が、もっとも重要なカギになる。 

地域発の電子出版が軌道に乗れば、地元の人々が改めて自分の地域に目を向けるきっかけにもなる。すでに発行された印刷物の電子化だけでなく、新たに魅力的なコンテンツを開発する機運が生まれれば、住民が参加して本をつくったり、新たな雇用を生み出したりと、さらに幅広いプロジェクトへと展望が広がっていくだろう。電子書籍は、「地域を元気にしたい」という人びとの思いをつなげる新しい「場」になり得るのだと強調したい。

おわりに
筆者自身、子どもの頃から思い入れのある土地のために、「電子書籍を使ってなにかできないか?」という思いを抱いていたことが、この取材をはじめたきっかけだった。多忙にもかかわらず取材にご協力いただいた皆さんと、ここまでお読みいただいた読者の皆さんに心より感謝申し上げ、連載の締めくくりとしたい。

南風原町から電子書籍化を受託した書籍や冊子。住民の沖縄戦の体験や、ライト兄弟より早く人力飛行機で空を飛んだとされる「飛び安里」の伝承など、地域を深く知ることのできる貴重な資料が多い。
南風原町から電子書籍化を受託した書籍や冊子。住民の沖縄戦の体験や、ライト兄弟より早く人力飛行機で空を飛んだとされる「飛び安里」の伝承など、地域を深く知ることのできる貴重な資料が多い。

「おきなわ文庫」では他の沖縄県産本の取次にも力を入れている。同Webサイト( http://okinawa-bunko.com/ )でも、「沖縄県産本」コーナーを新設し、詳しい解説を掲載している。
「おきなわ文庫」では他の沖縄県産本の取次にも力を入れている。同Webサイト(http://okinawa-bunko.com/)でも、「沖縄県産本」コーナーを新設し、詳しい解説を掲載している。

「沖縄eBooks」で配信され、高い評価を集めている「ママのひみつ」。沖縄のある家族の悩みや奮闘を寓話にした作品で、家族自身の手で制作された。電子書籍によって地域の魅力的なコンテンツが掘り起こされる可能性を感じさせる。
「沖縄eBooks」で配信され、高い評価を集めている「ママのひみつ」。沖縄のある家族の悩みや奮闘を寓話にした作品で、家族自身の手で制作された。電子書籍によって地域の魅力的なコンテンツが掘り起こされる可能性を感じさせる。




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佐藤勝氏近影


[筆者プロフィール]
佐藤勝(さとう・まさる)
株式会社フレア(http://www.flair.co.jp/)所属。
1975年大阪生まれ。2002年から中国社会や日中関係の取材に約8年携わり、2010年から電子出版ビジネスの動向や電子書籍の制作などを取材するほか、グラフィックデザイン関連の雑誌・書籍などの編集をしています。電子出版を活かした地域再生の動きは今後も続けて取材していきます。
■Facebook:http://www.facebook.com/masaru.zuoteng

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