人間の脳の働きを模した人工知能技術を活用-富士通研が手書き文字認識技術を開発
人間の脳の働きを模した人工知能技術を活用-富士通研が手書き文字認識技術を開発
中国の富士通研究開発中心有限公司と株式会社富士通研究所は、人間の脳の働きを模した人工知能技術を活用した手書き文字認識技術を発表した。
従来、手書き文字を認識するには、文字を構成する線の方向やその数を特徴としてとらえて認識していたが、変形の大きい文字を認識できなかったり、文字の学習に時間を要したりするといった課題があった。両社は今回、人間の脳の働きを模した人工知能技術を活用して、文字の特徴を詳細かつ高速に学習する仕組みを開発した。
同技術を活用することで、文字の学習時間は従来の約1/17となり、94.8%の認識精度を実現し、文書画像処理分野で最大となる国際会議主催の手書き文字(中国語)認識コンテストで1位を獲得した。同技術は日本語にも適用可能で、同技術により変形の大きな文字でも高精度に読み取ることが可能となる。富士通研究所は同技術の高精度化を進めるとしている。