【TOKYO DESIGNERS WEEK2013】イベントレポート―28年目を迎えるTDW、今年のテーマは「CREATIVE fes」
【TOKYO DESIGNERS WEEK2013】イベントレポート―28年目を迎えるTDW、今年のテーマは「CREATIVE fes」
2013年10月26日~11月4日の10日間に渡り、東京・明治神宮外苑絵画館前にて開催中のTOKYO DESIGNERS WEEK2013。今年で28年目を迎える同イベント、今年は建築、インテリア、プロダクト、グラフィックなどのデザインやアートを、専門家だけではなく子どもでも楽しめる要素を取り込んで展開している。本記事ではデザイナー向けの展示を中心に紹介したい。
取材・文・撮影=草野恵子
取材・文・撮影=草野恵子
色の可能性を喚起させる参加型アート
例年、インテリアや住宅関連の展示が多いTOKYO DESIGNERS WEEKだが、今年はクリエイター向けの情報を提供する展示などが目立った。なかでも目をひいたのが、屋内と屋外のコンテナの2カ所で展開する「ラブ・コンテナ」。これはマンガ、アート、デザインをキーワードに活躍するアーティスト、ファンタジスタ歌磨呂氏と東洋インキとのコラボレーションによるもので、当日、立ち寄ったお客さんにステッカーを配布し「コンテナ」に自由に貼ってもらうという試みだ。ステッカーは、日ごとに色を変えて配布するとのことで、初日は赤色が配布されていた。ステッカーは東洋インキの広演色インキ・Kaleido®(カレイド)で印刷されている。
例年、インテリアや住宅関連の展示が多いTOKYO DESIGNERS WEEKだが、今年はクリエイター向けの情報を提供する展示などが目立った。なかでも目をひいたのが、屋内と屋外のコンテナの2カ所で展開する「ラブ・コンテナ」。これはマンガ、アート、デザインをキーワードに活躍するアーティスト、ファンタジスタ歌磨呂氏と東洋インキとのコラボレーションによるもので、当日、立ち寄ったお客さんにステッカーを配布し「コンテナ」に自由に貼ってもらうという試みだ。ステッカーは、日ごとに色を変えて配布するとのことで、初日は赤色が配布されていた。ステッカーは東洋インキの広演色インキ・Kaleido®(カレイド)で印刷されている。
ペンタブからスタイラスまで自由に体験
ワコムのブースでは、同社のペンタブレットシリーズ“Intuos Pro”や、Windows 8搭載タブレット“Cintiq Companion”、Android搭載のタブレット“Cintiq Companion Hybrid”が、その場で来場者が自由に触れるように展開。今年9月に製品ラインナップを一新した同社は、従来まで“Bamboo”ブランドとして提供していたライト~ミドルユーザー向け製品を“Intuos”ブランドで、ハイアマチュア~プロフェッショナル向け製品を“Intuos Pro”として展開中だ。スマホやタブレットで気軽に使用できるスタイラス“Bamboo”シリーズも試せるため、幅広い客層が足をとめて書き味を確かめていた。
ワコムのブースでは、同社のペンタブレットシリーズ“Intuos Pro”や、Windows 8搭載タブレット“Cintiq Companion”、Android搭載のタブレット“Cintiq Companion Hybrid”が、その場で来場者が自由に触れるように展開。今年9月に製品ラインナップを一新した同社は、従来まで“Bamboo”ブランドとして提供していたライト~ミドルユーザー向け製品を“Intuos”ブランドで、ハイアマチュア~プロフェッショナル向け製品を“Intuos Pro”として展開中だ。スマホやタブレットで気軽に使用できるスタイラス“Bamboo”シリーズも試せるため、幅広い客層が足をとめて書き味を確かめていた。
質感の意匠表現を体感する
DICカラーデザインのブースでは、質感の意匠表現について設計・提案する「CMSI laboratory(シムジー ラボラトリー)」の活動を実例とともに紹介。「CMSI」とは、“色=COLOR”は“素材=MATERIAL”と“表面=SURFACE”に“光=ILLUMINANT”が当たることによって色が生まれるという基本概念から、印刷から塗工まで、意匠表現の基本となる考え方としてDICが提唱するもの。会場ではさまざまな質感の素材サンプルがワークフローとともに紹介されている。3Dプリンティングから生み出される質感の違いを体感できる展示となっている。
DICカラーデザインのブースでは、質感の意匠表現について設計・提案する「CMSI laboratory(シムジー ラボラトリー)」の活動を実例とともに紹介。「CMSI」とは、“色=COLOR”は“素材=MATERIAL”と“表面=SURFACE”に“光=ILLUMINANT”が当たることによって色が生まれるという基本概念から、印刷から塗工まで、意匠表現の基本となる考え方としてDICが提唱するもの。会場ではさまざまな質感の素材サンプルがワークフローとともに紹介されている。3Dプリンティングから生み出される質感の違いを体感できる展示となっている。
発想の源を探るスケッチ展「Rough展」
プロダクト、インテリア、建築、グラフィック、写真、ファッションなどあらゆるジャンルのクリエイター約50人の発想の源をラフスケッチから紐解く「Rough展」。会場では、ラフスケッチ、アイデアノート、イメージコラージュなど、手描きのものを中心に、完成品の写真とともにそのプロセスを展開。佐藤可士和氏による「エイブル&パートナーズ」、タイクーングラフィックスの鈴木直之氏による「マクロミル」など、普段は目にすることのない企業ロゴの制作プロセスから、建築家やアーティストのアイデアスケッチなどをじっくり見ることができる。
プロダクト、インテリア、建築、グラフィック、写真、ファッションなどあらゆるジャンルのクリエイター約50人の発想の源をラフスケッチから紐解く「Rough展」。会場では、ラフスケッチ、アイデアノート、イメージコラージュなど、手描きのものを中心に、完成品の写真とともにそのプロセスを展開。佐藤可士和氏による「エイブル&パートナーズ」、タイクーングラフィックスの鈴木直之氏による「マクロミル」など、普段は目にすることのない企業ロゴの制作プロセスから、建築家やアーティストのアイデアスケッチなどをじっくり見ることができる。
盲点をついた!?スマホアプリも登場
会場には、Web制作会社のデジタルコンテンツの展示もあった。株式会社スキーマのブースでは、ふたつのスマートフォンアプリを展示。色相環から色を選び、色を足したり引いたりして色の仕組みを学習するアプリ「±COLORCIRCLE」と、横文字を多用する業界用語を学ぶ単語帳アプリ「よこもじあんちょこ」だ。「よこもじあんちょこ」は、11月上旬にiOSでのリリースが決まっている。ちょっと変わったアプリに、来場者も実際に触りながら楽しんでいた。
会場には、Web制作会社のデジタルコンテンツの展示もあった。株式会社スキーマのブースでは、ふたつのスマートフォンアプリを展示。色相環から色を選び、色を足したり引いたりして色の仕組みを学習するアプリ「±COLORCIRCLE」と、横文字を多用する業界用語を学ぶ単語帳アプリ「よこもじあんちょこ」だ。「よこもじあんちょこ」は、11月上旬にiOSでのリリースが決まっている。ちょっと変わったアプリに、来場者も実際に触りながら楽しんでいた。
今年は、美術大学や専門学校の展示も例年に比べてさらに増え、日本だけでなく海外からの出展も目立っている。より国際的な色彩を強めたTOKYO DESIGNERS WEEK。デザイナーやクリエイターだけでなく、裾野を広げてさまざまな世代、職種の人たちを巻き込み、“デザイン”について考える10日間になりそう。会期中は連日トークショーやライブなどが会場内で行われているので、ぜひ足を運んでみてほしい。